映画ルックバック :映画版はWeb原作、修正版ではなく単行本(コミックス)版!変更点を比較【ネタバレ】

映画ルックバックは単行本版、入場特典ネーム漫画も単行本版

映画「ルックバック」はWeb公開、Web修正版ではなく単行本版準拠となっています。
入場特典として配布されたネーム漫画も最終修正版である単行本版となっています。
Web版、Web修正版、単行本版の違いは以下の通りです。

Web版
新聞記事: 『大学内に飾られている絵画から自分を罵倒する声が聞こえた』
犯人のセリフ: 「さっきからウッセーんだよずっと」
新聞記事: 『男はこの時も被害妄想により自分を罵倒する声が聞こえたと供述』
犯人のセリフ: 「ほらア!ちげーよ!俺のだろ!?元々オレのをバクったんだっただろ!?ほらな!お前しゃんやっぱなあ!?」

Web修正版
新聞記事: 『「誰でもよかった」と犯人が供述しており』
犯人のセリフ: 「今日死めって思ってたか!?」
新聞記事: 『男は最初に目についた人を殺すつもりだったと供述』
犯人のセリフ: 「見下しっ見下しやがって!絵描いてんじゃねえのかああ!?社会の役に立てねえクセしてさああ!?」

単行本版
新聞記事: 『「ネットに公開していた絵をパクられた」と供述しており』
犯人のセリフ話: 「俺のネットにあげてた絵!バクったのがあったろ!?」
新聞記事: 『男は目についた美大生を殺すつもりだったと供述』
犯人のセリフ: 「見下しっ見下しやがって!俺のアイディアだったのに!バクってんじゃねえええええ」

映画「ルックバック」のエンドロールの特徴
普通のアニメ映画では、エンドロールにキャラクター名と声優の名前が流れることが多いです。
しかし、「ルックバック」では、『絵を描く人が主人公』であることを強調し、『そういう人のために作られた』映画であるため、まず原画やアニメーター、美術監督たちの名前が出てきます。
この映画は、セリフが少なく、絵で見せるスタイルが特徴です。
上映後の反応
池袋のグランドシネマサンシャインでの上映後には、観客から拍手が起こった模様です。
このような反応は、映画が観客に深い感動を与えた証拠と言えるでしょう。

ルックバックのあらすじ

小学4年生の藤野は、学年新聞で毎週4コマ漫画を連載し、同級生や家族から高い評価を受けていました。
ある日、教師から、藤野が連載している枠の一つを不登校の京本の漫画に譲って欲しいと言われます。
藤野は京本を見下していましたが、京本の画力は非常に高く、掲載された漫画は周囲から称賛を受けます。
これに対して藤野の漫画は普通だと言われ、藤野は屈辱を感じます。

絵の練習と苦悩

藤野は悔しさを抱えながら本格的な絵の練習を始めます。
その過程で友人や家族との関係にも軋轢が生まれますが、それでも努力を続けます。
しかし、いくら努力しても京本の画力には届かず、結局6年生の途中で連載を辞め、漫画を描くことをやめてしまいます。

再会と共作の始まり

小学校の卒業式の日、教師から卒業証書を届けるよう頼まれた藤野は、初めて京本と対面します。
京本は藤野のファンだと告げ、これをきっかけに藤野は再び漫画を描き始めます。
京本にネームを読んでもらい、やがて京本が作画に加わり、2人は「藤野キョウ」というペンネームで漫画賞の受賞を目指して創作を始めます。

成功と進路の分岐

13歳で応募した作品が準入選し、17歳までに7本の読み切りを掲載します。
アマチュア漫画家として成功を収めた2人ですが、高校卒業時に進路が分かれます。
京本は山形市の美術大学に進学し、藤野は漫画雑誌での連載を開始してプロの漫画家となります。
これにより、2人のコンビは解消されます。

藤野の成功

一人になった藤野は順調に連載を続け、漫画は既刊11巻でアニメ化されるまでになります。
そんな折、藤野に衝撃的なニュースが飛び込んできます。

悲劇と苦悩

2016年1月10日、美術大学に精神的に不安定な不審者が侵入し、12人の学生を殺害する事件が発生します。
京本はその最初の犠牲者となります。
藤野は京本の死の原因が、彼女を外の世界に導いた自分自身にあるのではないかと苦悩します。

物語の分岐と再会

この事件をきっかけに物語は2つに分かれます。
1つは「京本が死亡した本来の世界」、もう1つは「藤野が小学生時代に漫画をやめて京本と出会わず、不登校を脱して美術大学へ進学した京本を犯人から救い出し、再び漫画を描き始めるという、存在したかもしれない世界」です。
別の過程で再会を果たした2人が描かれた後、視点は元の世界の藤野に戻り、彼女が漫画を描いている後ろ姿を映して物語は幕を下ろします。

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