物語の鍵を握るとされる「空白の100年」と古代兵器、そして謎の建造物「テキーラウルフ」の存在です。
今回は、700年という時を経てなお建設が続く「テキーラウルフ」に焦点を当て、その謎に迫ります。
作中で示された情報を元に、ワンピースファンの間で飛び交う考察や憶測を交えながら、テキーラウルフ建造の真の目的を考察していきます。
1. 東の海の巨大建造物!テキーラウルフとは?
まずは、テキーラウルフの概要と、そこに渦巻く謎について改めて確認していきましょう。
1-1. 東の海の巨大建造物!テキーラウルフとは?
東の海、その過酷な環境で知られる地にそびえ立つ巨大な橋、それが「テキーラウルフ」です。
700年以上前から建設が進められているにも関わらず、未だ完成には至っていません。
世界政府非加盟国の人々や罪人たちが、天竜人の命令によって強制的に労働力として集められ、過酷な環境下で日々働かされています。
1-2. 浮上する数々の謎
テキーラウルフには、その存在自体が謎に包まれています。
700年以上もの間、なぜこれほど巨大な橋を建設し続けているのでしょうか。
世界政府は、表向きには島と島を繋ぐためと説明していますが、本当にそれだけなのでしょうか?
あまりにも長い建設期間や、その過酷な労働環境から、別の目的が隠されていると考えるのが自然でしょう。
読者の間では、世界を沈めた後に天竜人だけが安全に移動するための道など、様々な憶測が飛び交っています。
1-3. テキーラウルフが建造されている場所は北極
オハラの模型では分かりにくかった北極の位置ですが、実写版『ワンピース』で作られた天体模型を見ると、その位置が明確になります。
天体模型によれば、「テキーラウルフ」がほぼ北極の位置にあることが確認できます。
A wonderful prop we never used on the live-action ONE PIECE — inspired by the Library of Ohara. pic.twitter.com/NuuUHCMrGI
— Steven Maeda (@stevemaeda) 2023年10月2日
1-4. テキーラウルフのモデルはクロアカ・マキシマ?
上水道があるなら、ローマの下水道、クロアカ・マキシマ(Cloaca Maxima)も存在するかもしれません。
例えば、エニエス・ロビーの穴に落ちた水の通り道などが考えられます。
クロアカ・マキシマの詳細
水道の排水口と下水システム
クロアカ・マキシマは、古代ローマの下水システムの一部です。
もともとは大都市ローマの湿地帯から排水するために建設され、テヴェレ川に廃水を運ぶ役割を果たしていました。
このシステムの名称は「最大の下水」を意味し、紀元前600年ごろに王政ローマの王タルクィニウス・プリスクスが建設を命じたと伝えられています。
この公共事業はエトルリア人技術者を用い、ローマ市民の貧民階級を労働力として活用して実現されました。
リウィウスは、ローマの地下にトンネルが掘られたと記録していますが、その記述は数世紀後のものです。
他の文献や経路から考えると、クロアカ・マキシマは当初、開渠として建設され、徐々に暗渠化された可能性が高いです。
クロアカ・マキシマは、古代ローマの重要な下水システムであり、現代でもその一部が機能し続けています。
2. テキーラウルフ建造に隠された意図を考察
では、テキーラウルフ建造の背景には、どのような意図が隠されているのでしょうか。
ここでは、作中で示唆された情報を元に、いくつかの仮説を立てて考察していきます。
2-1. 巨大な橋が繋ぐものとは?
まず考えられるのは、テキーラウルフが「失われた何か」を再び繋ぐための橋であるという可能性です。
作中では、かつて存在した巨大な王国や大陸の存在が示唆されており、テキーラウルフは、それらを再び繋ぐための壮大な計画の一部であるかもしれません。
あるいは、世界政府、もしくは天竜人だけが利用できる特別な移動路という可能性もあります。
強大な力を持つ天竜人にとって、海賊や革命軍の脅威から逃れ、安全かつ迅速に移動できる手段は必要不可欠です。
テキーラウルフが、彼らの権力を維持するための重要な拠点として機能している可能性も考えられます。
さらに、空白の100年や古代兵器、Dの一族とも深く関わる「ラフテル」への道標であるという可能性も捨てきれません。
世界中の海を航海し、数々の試練を乗り越えた者だけが辿り着ける「特別な航路」が存在し、テキーラウルフがその入り口となっているのかもしれません。
2-2. 水没する世界との関連性
作中では、海面上昇や異常気象など、世界規模で環境が変化している様子が描かれています。
もしも世界が水没するとしたら、人々はどこへ避難すれば良いのでしょうか?
テキーラウルフは、海面が上昇しても沈まない、人々にとっての「ノアの箱舟」のような役割を担っているのかもしれません。
あるいは、古代兵器の力によって引き起こされる大災害から、選ばれた者だけが生き残るためのシェルターとして機能する可能性も考えられます。
2-3. 700年という時間の謎
700年以上という途方もない時間を費やしてまで、テキーラウルフを建設し続ける理由は何なのでしょうか?
単に巨大な建造物であるが故に、完成までに長い年月を要しているという可能性も考えられます。
しかし、空白の100年や古代兵器の存在を考えると、意図的に時間稼ぎをしていると考えることもできます。
ロジャーも「俺たちは早すぎた」と発言しており、ある決められた時間に何かが起こることを予感させます。
700年という時間は、単なる数字ではなく、ワンピースの世界における重要な意味を持っているのかもしれません。
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