この記事では、9月5日発売のヤングジャンプ40号掲載のキングダムの最新話の809話「六将の責任」についてのネタバレを徹底解説します。
808話に引き続き騰(トウ)将軍の有能さが光る、騰ファンにとっては嬉しい内容となっています。
- 秦軍は南陽城を無血開城させ、飛信隊は騰軍と合流し、城に入城する。
- 城主の龍安は降伏し、民を守るため秦軍に従うことを誓う。
- 騰は城内に兵を入れる際、初従軍ではない兵を優先し、城内での不祥事を禁ずる。
- 韓国の旗を立てる三兄弟の行動が問題となるが、騰は韓の旗を降ろさせず、隣に秦の旗を立てることで民を安心させる。
- 騰は軍を南陽に留め、練兵し、王都新鄭への攻撃に備える。
- 龍安を利用して南陽の統治を進めようとする騰だが、秦から派遣された新長官・剛京が到着し、圧政を敷こうとする。
龍安の処遇を巡る攻防!騰(トウ)と剛京の対立
南陽の攻略後、六将の騰(トウ)と長官・剛京が龍安の処遇を巡って激しく対立します。
剛京は龍安の斬首を主張しますが、騰(トウ)は南陽の民心を安定させるために龍安の助命を訴えます。
剛京の断罪:龍安への斬首宣告
南陽攻略戦後、今後の統治体制について話し合うため、剛京を中心とした会議が開かれます。
剛京は、占領した南陽の責任者である龍安に対して、秦への抵抗を指揮した戦争行為の罪で斬首刑を言い渡します。
彼は、龍安を速やかに公開斬首することで、他の抵抗勢力への見せしめとし、秦の支配体制を確固たるものにしようと考えています。
剛京の厳しい表情からは、敵対勢力に対して一切の妥協を許さないという強い意志が感じられます。
騰(トウ)の介入:龍安の助命を訴える
剛京が龍安の斬首を決定した瞬間、六将の一人である騰(トウ)が「待て」と声を上げ、処刑の中止を要求します。
騰(トウ)は、南陽城が無血開城したという事実を強調し、龍安は積極的に秦軍に抵抗したわけではなく、戦争行為を行ったとはいえないと主張します。
彼は、龍安を処刑することで南陽の民の反感を買う可能性を危惧し、融和的な政策によって秦への協力を促すべきだと考えています。
剛京の反論:戦争支援は処罰対象
騰(トウ)の主張に対し、剛京は南陽城の兵糧を新鄭に送った行為を指摘し、これは秦への敵対行為である戦争支援に当たると反論します。
龍安は、秦と敵対する勢力に物資を提供することで間接的に秦軍に抵抗したと主張し、その行為は処罰に値すると断言します。
剛京は、戦後の安定よりも秦の支配体制の強化を優先すべきと考えており、龍安への処罰は妥当であると信じています。
騰(トウ)の主張:龍安の処刑は不当
騰(トウ)は、兵糧の輸送は人道的な支援であり、戦争行為には当たらないと反論します。
彼は、龍安の行為を戦争行為と見なすのは拡大解釈であり、不当な処罰は南陽の民の秦に対する不信感を増大させると主張します。
そして、龍安を不当に殺すべきではないと語気を強め、剛京の強硬な姿勢に真っ向から対立します。
二人の意見は平行線をたどり、会議は緊張感に包まれます。
騰(トウ)の真意!中華統一を見据えた戦略
騰(トウ)は龍安の助命を主張する真意を明らかにします。
彼の目的は、南陽を秦と韓の融和の象徴とし、中華全土への影響力を高めることにありました。
侵略後の統治の重要性:反乱の芽を摘む
龍安の処遇を巡る議論の中で、剛京は侵略後の統治の難しさを改めて強調します。
彼は、占領地では必ず反乱分子が現れることを指摘し、特に前統治者が存命している場合は、彼を指導者として反乱が起きる可能性が高いと警告します。
そして、反乱を鎮圧するためには、多くの犠牲を伴うことを示唆し、龍安の処刑は反乱防止のために必要不可欠であると主張します。
騰(トウ)の決意:龍安を守る覚悟
剛京の主張に対し、騰(トウ)は龍安の斬首を断固として拒否します。
彼は、龍安を殺そうとするならば、自分が剣を抜いて戦うと宣言し、龍安を守る決意を表明します。
騰(トウ)の強い意志の裏には、単なる情け以上のもの、すなわち新鄭攻略、そして中華統一を見据えた戦略が存在していました。
南陽の重要性:民心掌握と理想郷の実現
騰(トウ)は、秦の侵略戦争は韓だけでなく、中華全土の民が注目していることを指摘します。
秦が占領地でどのような統治を行うのか、その様子は中華全体の民の秦に対する評価、ひいては秦の将来を左右する重要な要素となります。
そこで騰(トウ)は、南陽を秦と韓の人と文化が融合する理想的な都市とすることで、韓の民の秦への反発を和らげ、中華統一後の理想的な社会のモデルケースとしたいと考えています。
そして、その実現のためには、龍安の協力が不可欠であると確信しています。
六将の責任!中華全土への影響
騰(トウ)は六将の責任は戦場だけでなく、中華全土に及ぶと主張します。
河了貂(カリョウテン)は昌平君が韓攻略を騰(トウ)に任せた真意を理解します。
将軍の役割:戦後を見据えた統治
録嗚未(ロクオミ)は、南陽の民心掌握や中華統一後の理想社会といった壮大なビジョンを考えるのは、将軍の役割ではないと反論します。
将軍の仕事は、戦場で勝利することだと主張します。
しかし騰(トウ)は、六将には戦争を指揮する自由が与えられているのと同時に、その結果についても責任を負う義務があると反論します。
そして、その責任は戦場の勝敗だけでなく、中華全土の民の動向、ひいては中華統一の成否にまで及ぶと主張します。
河了貂(カリョウテン)の洞察:昌平君の意図
河了貂(カリョウテン)は、騰(トウ)の主張を聞きながら、昌平君が韓攻略軍の指揮を蒙武ではなく騰(トウ)に任せた真意を理解します。
騰(トウ)は、戦場での勝利だけでなく、戦後の統治、そして中華統一を見据えた戦略を描ける将軍です。
昌平君は、騰(トウ)のその能力を見抜き、彼に韓攻略という重要な任務を託したのだと確信します。
朝廷への諮問!長官と六将の権限
龍安の処遇を巡る議論は平行線をたどり、最終的に咸陽の朝廷に判断を仰ぐことになります。
南陽には再び韓の旗が掲げられます。
隆国(リュウコク)の提案:朝廷への判断要請
龍安の処遇を巡る議論は、騰(トウ)と剛京の対立により膠着状態に陥ります。
長官である剛京は龍安の処刑を主張し、六将である騰(トウ)は助命を主張します。
この状況を打開するため、隆国(リュウコク)は長官と六将のどちらの権限が上位であるかを咸陽の朝廷に問うことを提案します。
剛京と騰(トウ)は、現状ではこれ以上の議論は無駄だと判断し、隆国(リュウコク)の提案を受け入れます。
南陽の現状:韓の旗が再び立つ
龍安の運命、そして南陽の未来は、咸陽の朝廷からの回答を待つこととなります。
数日後、南陽城には秦の旗と共に、韓の旗が再び掲げられます。
これは秦国の朝廷も伝統的な圧政統治ではなく騰(トウ)の融和的な政策を採用したことを示しています。
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