呪術廻戦269話(9月16日週刊少年ジャンプ42号)では、冥冥がシン陰流当主の婆さんを暗殺するという衝撃の展開が描かれました。
冥冥の目的は、シン陰流の寿命の縛りから憂憂を守ることでした。
また、乙骨憂太の復活や脹相の死、日車の生存など、様々な出来事が起こりました。
この記事では、269話のネタバレと考察を詳しくまとめていきます。
伏黒恵の安否や真希の怒り、虎杖悠仁のピッコロアームの正体など、見どころ満載です。
そして、今後の展開を占う上でも重要な情報が多数明らかになりました。
果たして、呪術廻戦はどのような結末を迎えるのでしょうか?
最後までお見逃しなく!
呪術廻戦269話ネタバレ解説!冥冥がシン陰流当主を暗殺!
冥冥がシン陰流当主の婆さんを暗殺し、憂憂が将来当主になる伏線が回収されました。
冥冥がシン陰流当主の婆さんを暗殺!
冥冥は街角の古い駄菓子屋で店主である老婆と会話を交わします。
一見普通のやり取りに見えますが、冥冥が尋ねた「いくら?」は駄菓子の値段ではなく、老婆の命の値段でした。
なぜなら、この老婆こそがシン陰流の当主だったからです。
冥冥の回想によると、シン陰流の当主は門弟を増やし、御三家に並ぶ勢力となり、総監部ごと呪術界を牛耳る野望を抱いていたようです。
そして、その野望のため、天元様から当主の正体に関する情報を掴んでいた冥冥は、老婆に制裁を加える決断をしたのでした。
「お金よりも大事なものはお金がないと守れない」
そう語る冥冥は、簡易領域の独占によって多くの術師が命を落とした事実を糾弾します。
そして、禪院家、加茂家、五条家の衰退によって、憂憂の寿命が奪われる可能性を危惧し、老婆の暗殺を決行したのでした。
「憂太テメェコノヤロー」は真希だった!ブチギレの理由は杜撰な作戦
前回のラストで「憂太テメェコノヤロー」と言っていたのは普通に真希でした。
しかしその怒っていた理由は予想外のものでした。
それは散々読者にも指摘されていた作戦の最善策についてでした。
乙骨憂太復活!真希がマジギレ!?
前回のラストで「憂太テメェコノヤロー」と叫んでいた人物は、真希でした。
真希の怒りの矛先は、完全復活を果たした乙骨憂太に向けられています。
乙骨憂太は元の体に戻り、額には羂索と同じ縫い目がありました。
彼は真希の前で冷や汗をかきながら正座しています。
「元の肉体に戻れたからってめでたしじゃねぇぞ!!」
真希は乙骨憂太の復活を素直に喜ぶどころか、激怒しています。
その理由は、乙骨憂太がもっと上手く立ち回っていれば、もっと楽に勝てたと考えているからです。
真希は、羂索の奇襲は自分が行くべきだった、日車の処刑人の剣作戦は狗巻棘の呪言と合わせるべきだった、ボイスレコーダーは日車に持たせるべきだったと、具体的な改善策を提示します。
しかし、呪言は複数同時発動できない、ボイスレコーダーは1個までしか使えないといった制約もあったため、乙骨憂太の判断が必ずしも間違っていたとは言えません。
とはいえ、真希の怒りも理解できる状況です。
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伏黒恵の無量空処の影響は?日下部さんはやっぱり「優しい」かった
伏黒恵は頭がぼんやりしているものの、無量空処の影響ではないようです。もし無量空処の影響であれば、その程度では済まないはずです。
伏黒恵は皆に謝ろうとしますが、真希に「後にしろ」と言われます。
日下部は、今回の事態の原因は五条悟が虎杖悠仁を殺さなかったことにあると話します。
また、虎杖悠仁は羂索による呪術テロの被害者でもあるのです。
日下部は、もともと虎杖悠仁の死刑に強く賛成していた人物です。夜蛾の件がなければ、今の立場にいることはなかったでしょう。しかし、自分の判断が間違っていたとも、「ほら見ろ」とも感じていません。それぞれの真実が絡み合って、現在の状況があるのです。
だからこそ、虎杖悠仁たちが罪悪感を抱く必要はないと日下部は言います。「ガキはガキらしくしていればいい。そうでないとオッサンが居心地悪くなるからな」と彼は続けます。
乙骨憂太が元に肉体で復活できた理由とは?
虎杖悠仁は、乙骨憂太がどのようにして元の肉体に戻れたのか、その理屈について尋ねます。
リカちゃんが、五条悟の肉体に憑かなかったことで、乙骨との繋がりが途絶えたかのように見えました。しかし、リカちゃんは乙骨憂太の肉体に家入硝子が施した処置を反転術式で修復し、その状態を維持していたのです。
羂索の術式は、意図的に複数の術式が結界術の応用などを使って分けられていましたが、術式が解除された後、リカちゃんが再び乙骨憂太と繋がり、彼の生命を安定させたのです。
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羂索への奇襲は真希が担当し、日車の処刑人の剣作戦は、狗巻の呪言と組み合わせるべきだったとの意見が出ています。ボイスレコーダーは日車に持たせておけばよかったと振り返ります。
ただし、呪言は同時に複数発動できないため、録音から再生までの間は発動中とみなされ、ボイスレコーダーは1つしか使えない制約がありました。
その時、東堂が「不義遊戯」を真希を術式対象外にして割って入ります。乙骨憂太が東堂の補助なしで奇襲に成功していたかは微妙なところです。
また、羂索の呪霊操術の暴走を食い止めるには、乙骨憂太のリカちゃんの力が不可欠でした。さらに、パンダは、もし宿儺が弱っていなかったら、呪言の反動はもっと大きかっただろうと言います。
東堂葵は自分の責任も大きいと語ります。
冥冥と協力し、宿儺の領域に備えていましたが、宿儺の強すぎる呪力に邪魔されて虎杖悠仁と脹相を捉えきれなかったのです。
その結果、脹相は死亡してしまいました。
猪野は、憂憂がワープで助けてくれたおかげで生き残ることができました。
「生き残るべきは脹相だった」と猪野は言いますが、虎杖悠仁は「もし脹相が生き残っていたら、俺が死んでいたかもしれない」と返します。
そして、誰のせいでもないんだと二人は静かに語り合います。
日車生存確定!末恐ろしい逸材に
日車は予想通り死亡していませんでした。
やはり、「死後強まる呪い」が発動せず、処刑人の剣が消えたことが伏線となっており、それが確定した形です。
日車は宿儺は遊んでいて、あそこに乙骨憂太がいれば自分は瞬殺されていただろうと語ります。
呪言は対策されやすく、日車の領域展開内では加害行為は禁止されているため、乙骨憂太の領域外で使うと決めたのは日車の判断でした。
日下部は呪術に目覚めて2ヶ月そこそこの日車が生き残っていることを末恐ろしいと言います。
「生き残ってしまった言うべきだろうな」と日車は返します。
ラルゥとミゲルの早期参戦で楽に勝てていたことが確定
真希は「だとしても!」と大声で割って入り、「あの助っ人外国人が最初からいれば、話は変わってただろ!」と真剣に指摘します。その頃、どこかで噂されているミゲルがくしゃみをします。
真希の意見には、全員が「それはそうだ」と同意します。
乙骨憂太は、もしかしたらミゲルが来るかもしれないと事前に説明していたことがありましたが、それでも真希は怒りを抑えられません。そんな彼女を、虎杖悠仁がなだめるのでした。
三輪霞、日下部に内緒で前線へ
三輪霞は真希のマーカーと領域対策として控えていました。
もし自分だけが東堂葵の術式で助かったらと心配していたようです。
三輪霞は日下部に内緒で前線に出ていたことが判明しました。
MVPは僕!憂憂がドヤ顔
それぞれが反省の弁を述べる中、「MVPは僕ということで異論はないでしょう」とドヤ顔をする憂憂。
これは芥見下々先生がネット上でワープで術師を助けていた憂憂がMVPだと話題になっていたのを拾ったのかもしれません。
しかし、綺羅羅は憂憂が途中でテンパり、綺羅羅を置いていったことについて突っ込みます。
「綺羅羅さんは重いんですよ」と言い返す憂憂。
「お前は姉ちゃんが楽したからな」と言う日下部。
「その件はシン陰のことでしっかり働いたでしょう」と言う憂憂。
「否定はしないよ」と冥冥は言います。
その他の人物たちの動向
その他にも様々な人物たちの動向が描かれています。
西宮桃
西宮桃は出番がなく申し訳ないと困り顔です。
冥冥は「君の箒は乗り心地良かったよ」とフォローします。
秤金次
秤金次は裏梅を片付け、宿儺戦に参戦するつもりでしたが、裏梅が強く、それができませんでした。
釘崎野薔薇
釘崎野薔薇はギリギリまで寝ていたため、なんとも言えない状況です。
ミゲル
どこかにいると噂されていたミゲルは、くしゃみをします。
虎杖悠仁のピッコロアームの正体は?
虎杖悠仁のピッコロアームの正体は、案の定 乙骨憂太がストックしていた呪具でした。
宿儺に薬指と小指の欠損を隠すため呪具を装備していのです。
しかしブチギレ中の真希は軍手でいいだろと当たり散らかしています。
五条悟が死亡した後、間を置かず虎杖悠仁たちが参戦できたのは、リカちゃんの中で待機していたからでした。
あの五条悟VS宿儺を観戦していたモニターが置かれた場所もリカちゃんの中でした。
真希の本心は乙骨憂太が死ぬほど心配だったという一点
真希は乙骨憂太を責めたいわけではありません。
彼女自身も宿儺の黒閃を二度も受けてしまっているのです。「ただ、コイツが…」と言いかけたものの、途中で「なんでもねぇ」と口をつぐみます。
そんな真希の姿を見て、狗巻とパンダは思わず笑みを浮かべます。
呪術もサブスクの時代!?憂憂が将来シン陰流当主へ
冥冥は「私の命は金には換えられない、金に換えられないものは懸ける価値もない」と言います。
冥冥が解決したシン陰の件は、簡易領域の門外不出の縛りについてでした。
簡易領域の一門相伝の縛りは、元々の考案者である蘆屋貞綱によって呪詛師への技術流出を防ぐために作られました。
しかし、代替わりを重ねる内にシン陰流は公益性を失い、簡易領域は営業秘密になっていました。
虎杖悠仁と釘崎野薔薇は「さっぱり」といったポーズをします。
シン陰流の恐ろしい寿命の縛り
つまり、技術を独占して門弟を招き、無理な縛りを課して修得させているのです。
シン陰は術式を持たない呪術師の拠り所になっています。
東堂葵はメカ丸式でシン陰流簡易領域を会得した九十九由基から教わりました。
しかし、シン陰流の縛りで最も恐ろしいのが寿命にあると言われています。
一部の噂では、シン陰流の当主は門下生から寿命を奪い取っているというものがあります。
シン陰流の当主は誰か分からないようになっているため、寿命の契約が存在するのかは確かめようがありません。
シン陰流当主は日下部に代替わり!
しかし、長生きしている門下生も依存するため、眉唾ものの噂となっています。
当主の代替わりは、当主が死んだ時に高弟の中の誰かが当主に選出されます。
誰が当主になったかは傍から見抜くことはできません。
シン陰流のあらゆる縛りは当主にしか解けません。
そして、今の当主は日下部に代替わりしました。
そのため、寿命の縛りは心配いらないということです。
憂憂が将来当主になり月謝をたっぷり徴収!?
しかし、「入門の旨みは少し残しておいてよ」と言う冥冥と憂憂。
ゆくゆくは憂憂が当主になり、門弟から毎月たっぷり月謝を頂く予定です。
「呪術もサブスクの時代かな!!」と憂憂を持ち上げ、狂喜乱舞する冥冥。
冥冥の回想シーンに戻ります。
冒頭の駄菓子屋のシーンで、冥冥が「いくら?」と聞いたのは駄菓子の値段ではなく、当主の命の値段だったのです。
シン陰流当主の婆さんは天元様より長生き!?
婆さんは門弟を増やし、御三家に並ぶ勢力となり、総監部ごと呪術界を牛耳るつもりでした。
婆さんは誰が当主だと漏らしたのか気付きます。それは天元様でした。
婆さんは天元様が存命の頃から生きていたようです。
その頃から門下生から寿命を奪い、見たい景色のために現代まで生き延びてきました。
「金には換えられない大きな野望だ」と言う冥冥。
お金よりも大事なものはお金がないと守れないと冥冥は言います。
簡易領域の独占がなければ死なずに済んだ術師も多くいました。
禪院家壊滅!加茂家と五条家は共倒れの可能性も
そして今、禪院家が壊滅し、加茂家と五条家が共倒れの可能性があります。
そして、そうなれば憂憂の寿命が奪われることに繋がります。
「こうなるのは必然だ」と言う冥冥。
冥冥の烏によって命という代価を支払うことになったシン陰流当主の婆さん。
まだまだ粘れる五条悟復活説
五条悟が死亡してから1年以上経過しますがまだ五条悟復活説は根強く支持されています。
今回も五条悟復活につながる考察が生まれました。
時計の時刻が五条悟復活を暗示する
シン陰流の寿命に関する縛りの説明で振り子時計が登場し、その時刻が2時21分28秒を指している点は興味深いです。
221という数字が『五条悟が獄門彊から解放され、復活した話数である221話「得喪」』を示しているという考察は非常に説得力があります。また、「28」という数字が五条悟の復活時の年齢である28歳を示しているとすれば、制作側が巧妙に意図した演出だと考えることができます。
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