ダンダダン169話「犯人をさがせ!」で三丈目先生ことサンジェルマン伯爵が再登場しました。
サンジェルマン伯爵はオカルンを屈服させるために知識を披露します。
しかしその知識が間違っていると一部の読者に指摘されています。
何が間違いなのか?正しい知識とは何か?
徹底解説します。
サンジェルマン伯爵の背景のノイズキャンセリングのグラフが間違っている!?
サンジェルマン伯爵がノイズキャンセリングの説明をしているコマの背景のグラフが間違っていると一部の読者に指摘されています。
グラフの波形は逆位相になっていない!?
ノイズキャンセリングの仕組みは、サンジェルマン伯爵が述べたように、ノイズに対して逆位相の波をぶつけて打ち消すことで成り立っています。
具体的には、振幅1の波に対して振幅-1の波を当てることで、相殺してゼロにするというイメージです。
その説明として、背景には二つの波形が衝突するグラフが描かれています。
一部の読者からは、同じ波形を重ねても音が大きくなるだけだとの指摘がありました。
しかし、よく見ると二つの波形は逆位相であることがわかります。
ウェブサイトなどで説明されるノイズキャンセリングの仕組みは、理解しやすいように綺麗な正弦波で描かれることが多いです。
ただし、実際のノイズは様々な音が混ざっており、その逆位相の波を作るのは難しく、複雑な波形になるのが一般的です。
そのため、ダンダダンのグラフも、単純な逆位相の波形ではなく、リアルなノイズに近い複雑な波形を使っているのだと考えられます。
人間の細菌の数は細胞の数より10倍多いは間違い
サンジェルマン伯爵は人間の行動は細菌の固有振動数によって決まるとオカルンに解説しています。
この時に人間を構成する細胞の90%は細菌で編成されていると言っています。
ヒト細胞は30兆個、細菌は40~100兆個
今まで様々媒体で人間の中に住む細菌の数は人間の細胞の10倍だという説が一般的でした。
しかし最近の研究ではそれは間違いで人間の細胞は30兆個ほどで、最近の数は40~100兆個ほどだとされています。
また細菌の多くは人間の腸の中にいます。
排便をするとかなりの数の細菌が対外に排出されヒト細胞の方が数を上回ります。
このことからサンジェルマン伯爵の一部間違っていることが分かります。
サンジェルマン伯爵の間違いは都市伝説の典型的要素
集英社という日本最大手の出版社が手がける人気作『ダンダダン』において、大きなミスが起こることは非常に珍しいと言えます。
特に、科学的な説明に関しては監修がなくても、社内にそれをサポートするシステムが整っていると考えられます。
この点を踏まえると、サンジェルマン伯爵の解説には、あえて意図的に誤りを含ませている可能性が高いです。
『ダンダダン』はオカルトをテーマにした物語であり、サンジェルマン伯爵はオカルトコレクターという設定です。
そのため、この科学的な解説は、真実と虚構が入り混じった都市伝説的な要素を取り入れているのだと思われます。
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