作中でも屈指の威力を誇る両面宿儺の最終奥義「竈(カミノ)開(フーガ)」。
その強さだけでなく、多くの謎も秘めたこの術式について、これまでの作中の情報を元に、深く掘り下げて解説します。
1. 謎多き最終奥義「竈開(カミノフーガ)」とは?
長らくベールに包まれていた宿儺の最終奥義「竈開(カミノフーガ)」ですが、ついにその全貌が明らかになりました!
まずは、「竈開(カミノフーガ)」の基本情報をおさらいし、その強力たる所以に迫っていきましょう。
1-1. ついに明かされたその全貌!「竈開(カミノフーガ)」の術式を解説
「竈開(カミノフーガ)」は、高専側も「使われたら対応不能」と恐れるほどの、圧倒的な破壊力を誇る炎系の術式です。
宿儺が「竈(カミノ)」「開(フーガ)」と唱えると同時に発動し、出現した炎を矢のように対象に向けて放ちます。
その威力は凄まじく、これまで作中で「竈開(カミノフーガ)」をまともに受けて生き残った者は存在しません。
特級呪霊の漏瑚、最強の式神である八握剣異戒神将魔虚羅を一撃で葬りました。
まさに、最強の呪術師・宿儺の名に恥じない、まさに最終奥義と呼ぶにふさわしい術式と言えるでしょう。
1-2. 「解」「捌」との関係は?発動条件を考察
「竈開(カミノフーガ)」の発動には、宿儺の他の術式である「解(かい)」「捌(はち)」を組み合わせる必要があります。
作中では、渋谷事変での漏瑚戦、そして魔虚羅戦において、「解」による斬撃を叩き込んだ後に「竈門開」を発動させていました。
「解」で対象を切り裂き、「捌」で威力を調整した上で「竈開(カミノフーガ)」の炎を撃ち込む…そう考えると、宿儺のまるで獲物を調理するかのような戦闘スタイルの奥深さが垣間見えるのではないでしょうか。
1-3. 漏瑚戦・魔虚羅戦…これまでの使用シーンを振り返る
「竈門開」は、これまで作中で2回使用されています。
まずは渋谷事変での漏瑚戦。
宿儺は御廚子で漏瑚を弱らせ発動条件を満たした後、「竈開(カミノフーガ)」でとどめを刺しました。
この時は、周囲への被害がほとんどなかったことから、「竈開(カミノフーガ)」は効果範囲が狭く、ピンポイントに威力を集中させる術式であることが伺えます。
次に、魔虚羅戦では、領域展開「伏魔御廚子」を展開した状態からの「竈開(カミノフーガ)」を披露。
この時は、先ほどの漏瑚戦とは打って変わって、広範囲にわたって凄まじい爆発を引き起こし、最強の式神である魔虚羅すらも一撃で消し炭にしました。
このように、「竈開(カミノフーガ)」は状況に応じて威力を調整できる、非常に汎用性の高い術式であることが分かります。
2. 強さの秘密に迫る!「竈開(カミノフーガ)」の威力と特性
「竈開(カミノフーガ)」の凄まじい威力は、作中でも誰もが認めるところ。
ここでは、その強さの秘密をさらに詳しく分析し、「竈開(カミノフーガ)」の真の脅威に迫ります。
2-1. 「炎」だけじゃない!?「竈開(カミノフーガ)」の攻撃の詳細を分析
「竈開(カミノフーガ)」は単なる炎攻撃ではなく、爆発を伴う複合的な攻撃であることが判明しています。
宿儺は縛りによって御廚子で粉砕した粉塵を爆発物に変えました。
作中では実際に存在する兵器サーモバリック爆薬を例に解説されました。
サーモバリック爆薬は、爆発によって高温・高圧の爆風を発生させ、広範囲に壊滅的な被害をもたらします。
「竈開(カミノフーガ)」もまた、強烈な炎と爆風を伴うことから、サーモバリック爆薬と同様のメカニズムで爆発を引き起こしています。
宿儺は平安時代の呪術師ですがその攻撃は現代兵器に匹敵する能力を秘めていたのです。
2-2. 圧倒的火力!魔虚羅すら一撃で屠った破壊力の秘密とは?
魔虚羅を一撃で葬り去ったことから、「竈開(カミノフーガ)」が作中最強クラスの威力を誇ることは間違いありません。
しかし欠点として速度が遅いことと効果範囲が狭いことが判明しています。
では、なぜここまでの破壊力を生み出すことができるのでしょうか?
それは「縛り」によって「竈開(カミノフーガ)」の威力が飛躍的に高められているということです。
宿儺は普段から、「領域展開中を除く多対一での『竈開(カミノフーガ)』の実行禁止」という縛りを自身に課しています。
この縛りによって欠点を逆に利点のレベルにまで昇華させ最終奥義としているのです。
2-3. 広範囲攻撃を可能にする「縛り」の存在と効果を解説
「竈開(カミノフーガ)」は本来、効果範囲の狭い術式ですが、領域展開「伏魔御廚子」と組み合わせることで、広範囲への攻撃が可能となります。
これは、「伏魔御廚子」内で大量の粉塵が生じるからです。
粉塵の量が増えればそれだけ爆薬も増えることになり威力も範囲も広がることになります。
また、宿儺は「伏魔御廚子」の要件を自在に操り、効果範囲を調整できることも判明しています。
つまり、宿儺は「竈門開」の出力だけでなく、攻撃範囲までをも自在に操ることができるのです。
3. 更なる深淵へ…「竈開(カミノフーガ)」に秘められた謎
圧倒的な強さを誇る「竈開(カミノフーガ)」ですが、その一方で、多くの謎が残されているのも事実です。
ここでは、「竈門開」の謎に焦点を当て、その真実に迫っていきます。
3-1. 「カミノ」「フーガ」…術式の由来と隠された意味を探る
「竈開(カミノフーガ)」という術式名は、それぞれ「カミノ」と「フーガ」という二つの言葉から成り立っています。
「カミノ」は、ラテン語で「かまど」を意味する「camīnus」が由来ではないかと考えられています。
一方の「フーガ」は、「逃げる」「遁走する」といった意味を持つラテン語「fugere」や、ローマ神話に登場する恐怖の神「フーガ」が由来として挙げられています。
これらのことから、「竈開(カミノフーガ)」は、「かまどを開き、恐怖を解き放つ」といったイメージの術式であると推測できます.
3-2. 「竈」と「調理」の関係は?三宝荒神との関連性を考察
「竈門開」の「竈」という漢字から、「調理」を連想する人もいるのではないでしょうか。
実際に、「竈門開」は炎を操る術式であることから、「調理」と関連性があると考えるのは、決して突飛な発想ではありません。
また、「竈」は、仏教や密教において、火の神・竈神である「三宝荒神」と結びつけられることがあります。
三宝荒神は、多くの顔と腕を持つ神として知られており、これは複数の顔と腕を持つ宿儺の姿と重なります。
これらのことから、「竈門開」は、単なる炎攻撃ではなく、何らかの形で「調理」や「三宝荒神」の要素が関わっている可能性も考えられます。
3-3. 五条悟との最終決戦!なぜ「竈門開」は使われなかったのか?
宿儺は、五条悟との最終決戦において、「竈開(カミノフーガ)」を使用しませんでした。
「竈門開」は、宿儺の最強の切り札ともいえる術式です。
それにも関わらず、なぜ宿儺は五条との戦いで「竈開(カミノフーガ)」を使わなかったのでしょうか?
考えられる理由の一つとして、「伏魔御廚子」の効果範囲を絞りすぎたことで、五条の無下限バリアを突破するほどの粉塵(爆薬)を確保できなかったことが挙げられます。
3-4. 竈開(カミノフーガ)は宿儺の術式なのか?
両面宿儺の術式は斬撃を行う御廚子だと判明しています。
竈開(カミノフーガ)とは全く別の特性を持つ術式です。
そうなると竈開(カミノフーガ)は本当に宿儺の術式なのでしょうか?
宿儺は母親のお腹の中にいる時に双子の兄弟を食べたことが明らかとなっています。
おそらく竈開(カミノフーガ)はその兄弟の術式であったのではないかと考えられます。
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