ワンピースの世界において、いまだ謎多き存在であるジョイボーイ。
彼は空白の100年と深く関わり、世界に大きな影響を与えた人物とされています。
作中では様々な伏線が散りばめられており、読者の間では様々な考察が繰り広げられています。
今回は、作中で登場する「死んだら骨だけ」という言葉やビンクスの酒、眼帯の海賊といった要素から、ジョイボーイの正体に迫りたいと思います。
「死んだら骨だけ」という言葉の意味深長な響き
「死んだらみんな骨だけだ」
この一見すると当たり前の事実を、ジョイボーイに覚醒したルフィが口にした時、多くの読者がハッとさせられたのではないでしょうか。
この言葉は、単なる事実を超えて、深い意味を持っているように感じられます。
なぜなら、作中では「骨」「魂」が重要な意味を持つ場面がいくつか存在するからです。
例えば、ブルックは自身の能力によって骨だけの存在として生き続けていますし、スリラーバーク編では、死体に生者の魂を入れるモリアが登場します。
これらのことから、「骨」は死と生の境界線、あるいは魂の存在を示唆するものとして描かれているのかもしれません。
ビンクスの酒とジョイボーイの繋がり
作中で歌われる「ビンクスの酒」は、陽気なメロディーとは裏腹に、どこか哀愁漂う歌詞が印象的です。
そして、この歌詞の中には「ドラム」というキーワードが登場します。
ドラムは、音楽においてリズムを刻む重要な役割を果たします。
これは、作中における「時間」や「歴史」を象徴しているとも考えられます。
ビンクスの酒が「ジョイボーイの物語」を歌った歌だとすれば、ドラムの音はジョイボーイが生きた証、あるいは彼が世界に刻んだリズムなのかもしれません。
謎めいた「眼帯の海賊」
尾田先生が「終盤に”一度だけ”登場する」と語った「眼帯の海賊」。
この存在がジョイボーイと深く関わっていることは、多くの読者が確信しているのではないでしょうか。
その根拠として、最新話で登場したバッカニア族のくま父の存在が挙げられます。
彼は奴隷生活の中で片目を失い、隻眼となっています。
同じバッカニア族であるジョイボーイも、何らかの理由で片目を失い、眼帯をしていた可能性は高いでしょう。
さらに、尾田先生が「眼帯の海賊」について語ったコラムで、眼帯をしたルフィのイラストを描いていたことも、重要な手がかりと言えるでしょう。
ルフィは800年ぶりに現れたジョイボーイであることを考えると、このイラストは、ジョイボーイが眼帯をしていたことを示唆しているように思えます。
ジョイボーイの正体、そして彼の夢とは?
ここまで見てきたように、ジョイボーイの正体については様々な憶測が飛び交っています。
中でも有力な説として、「モンキー・D・ビンクス」説が挙げられます。
これは、ビンクスの酒の歌詞や、空白の100年との関連性から推測される説です。
また、「ロマンスドーン」に登場するルフィがジョイボーイであるという説も存在します。
これは、ロマンスドーンが本編とは異なるパラレルワールド的な設定であるとミスリードさせている憶測から生まれた説です。
いずれにしても、ジョイボーイの正体が明らかになるのは、物語の終盤になるでしょう。
彼が抱いていた「夢」とは一体何だったのか。
そして、その夢はルフィによってどのように受け継がれていくのか。
今後の展開から目が離せません。
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