ボルトの飛雷神の術の正体が判明!
BORUTO-ボルト- 96話「運命の特異点」では、ボルトの成長、未来視のリスク、そして新たな敵との対峙など、物語が大きく動き出す重要なエピソードです。ボルトがどのように飛雷神を習得したのか、未来視が持つ意味とは何か、そしてエイダ、サラダ、スミレの関係性の変化など、見どころ満載の内容を深く掘り下げて解説していきます。
未来を垣間見る、果心居士の十方
果心居士は、時空間忍術「十方」を用いて未来を予知する能力を持つ謎の人物です。彼はボルトが6年の歳月をかけて独自の飛雷神を編み出す未来を視ています。
ボルト流!進化した飛雷神
ボルトの飛雷神は、四代目火影・波風ミナトのものとは異なる独自のものです。ボルトは、金属に自身のチャクラを付与し、それを感知することで転移先を定めます。これは、大筒木の基礎能力である時空間忍術を応用したもので、あらゆる場所へ瞬時に移動することができます。
チャクラを付与する媒体として最適なのは金属ですが、遠く離れた場所に複数のマーキングがある場合、転移先を正確に定めることができません。そこでボルトは、異なる形の金属を媒体とし、その形状をイメージすることで、遠方への正確な転移を可能にしました。未来のボルトからこの知識を得たことで、彼は短期間で飛雷神を習得することができたのです。
未来視は諸刃の剣?
果心居士は、未来について里の人々に伝えることはリスクが高いと考えています。なぜなら、多くの人は未来を知れば知るほど、その行動が変わってしまうからです。
人は未来を知ってしまうと、知る以前と同じように振る舞うことができなくなります。その結果、未来は複雑に枝分かれし、予測はさらに困難になります。未来を知るということは、未来を壊す行為に他ならないのです。
未来視によって未来が変化してしまうと、十方で先読みする優位性すら失われてしまいます。果心居士とボルトのように、未来を知り、運命というレールから逸脱した存在は、「運命の特異点」となってしまいます。
運命の特異点は、望むべき未来のために陰ながら後押しをすることが最善の行動です。そして、もう一人の運命の特異点として、千里眼によって未来を見ていたエイダの存在が明らかになります。
エイダの苦悩と少女たちの葛藤
エイダは、千里眼で果心居士とボルトの会話を目撃していました。しかし、彼女はそれをサラダたちに伝えることを選びません。ボルトが多くを語ろうとしないのは、彼なりの理由があると考えているからです。
サラダの苛立ちとスミレの思いやり
サラダは、ボルトが一人で全てを背負い込もうとしていること、そして木ノ葉の里がボルトを敵視し続けていることに苛立ちを感じています。一方、スミレは、ボルトが自分たちのために情報を隠しているのは、彼なりの優しさだとサラダを諭します。
ボルト一人で人神樹と戦うことを心配するサラダに対し、スミレは自分たちがいることでボルトがピンチに陥る可能性もあると指摘します。そして、「少しはボルト君の気持ちを考えてみたらどうなの?」と、語気を強めてサラダに問いかけます。話したくても話せない辛さを少しでも考えたことがあるのかと。
スミレの言葉に、サラダは言葉を失ってしまいます。スミレは言い過ぎてしまったことを後悔しますが、「ボルト君だけじゃない、あたしの気持ちだって、あたしがボルト君のことを好きなの知ってるでしょ?それなのに真っ先にボルト君に飛びついていって…」と、自身の気持ちを打ち明けます。
複雑に絡み合う感情
スミレはサラダの気持ちを理解し、あの状況でボルトに抱きつくのも無理はないと受け止めています。しかし、サラダはスミレの気持ちをほんの少しでも考えてくれたのかと問いかけます。
突然の修羅場に、エイダは内心で「クッッソ楽しい、もっとやって」と野次馬根性を露わにします。スミレは謝り、「こんなことやってる場合じゃないのにね」と言ってその場を去ります。
「待って委員長!」と呼び止めるサラダに、「あたしはいつまで委員長なの?」と、スミレは痛いところを突きます。
砂隠れへの任務と果心居士の警告
エイダはシカマルに呼び出され、千里眼で視た「粒」の情報を伝えます。シカマルは、エイダの報告を受けて「粒」を倒さなければ我愛羅が危ないと判断し、早急に砂隠れへの任務を手配しようとします。
リアルタイムで見えない千里眼
しかし、エイダが視た映像は数時間前のものです。コードの配下である「虫」はエイダの千里眼に介入することができるため、リアルタイムで視ることはできません。それでもシカマルは、過去ログでも何でも構わないとエイダに告げます。
ボルトを逃がしたことを黙秘
エイダはシカマルに対し、ボルトをミツキを使って逃がしたことは黙っておくと約束します。彼女はボルトを困らせたくないと思っています。カワキも一旦はボルトとの協力に合意しました。シカマルは、ボルトの協力者が果心居士であることに気づいています。
果心居士からの指示
エイダの髪の中から果心居士の蛙が現れ、要点を伝えます。木ノ葉、サラダ、ミツキを風の国へ派遣するよう指示し、「粒」と「祭」が風の国の某所に出現することを告げます。砂の忍2名と協力し、「粒」と「祭」を討つように指示します。
ヒマワリを守る
さらに、ヒマワリを木ノ葉の里の外には絶対に出すなと警告します。外に出れば十羅に命を狙われ、死ぬことになります。十羅は木ノ葉の里に文化的価値を見出しており、ヒマワリが里の中にいる限り、今のところは襲ってくることはありません。
再び十羅が木ノ葉の里を訪れることがあっても、一般客として接するようにと果心居士は指示します。これからは最重要要注意人物である十羅を牽制しつつ、最小戦力で他の人神樹を討つ必要があるのです。
エイダの決断
「強制はしない、君自身の心に従え」と伝え、果心居士は姿を消します。「心に従うか…」とエイダは考えます。
風の国での戦い
木ノ葉丸、サラダ、ミツキは風の国に入ります。風の国で待っていた忍はヨドとアラヤでした。5人は予定通り「祭」と「粒」を発見します。「祭」と「粒」は果心居士の蛙を捕らえ、ボルトに繋がる手がかりを得ていました。
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