チェンソーマン178話でヨルがピストル協会の会員の人差し指を生贄にすることで銃の女神を召喚しました。
銃黒チェンソーマンに放たれた女神の一撃は多くの人間の命も奪われる結果となりました。
戦争の悪魔ヨルによる虐殺行為ですが、その身体は三鷹アサのものです。
この大量虐殺展開は2部初となる単行本12巻の扉絵で既に示唆され伏線が張られていました。
単行本12巻の扉絵に張られたアサ闇堕ちの伏線が凄い!
アサは不本意ですが大量虐殺を犯してしまいました。
その展開を暗示する描写がチェンソーマン2部の初となる単行本12巻で既に描かれていたのです。
闇堕ちアサの背後の建物が完全一致
178話で銃の女神に撃ち抜かれた集合住宅。
実は、コミックス12巻の扉絵には、その同じ集合住宅が描かれています。
しかも、闇堕ちしたようなアサの背後に。
12巻時点のアサは、天然のドジっ娘で陰キャというキャラクター設定でした。
家族を失ったという悲しい過去はあるものの、そこまで深刻な闇を抱えた表情を見せるキャラではなかったはずです。
多くのジャンプラ読者も、この扉絵を見た際に何かしらの違和感を覚えたのではないでしょうか。
実際、この扉絵は178話における大量虐殺の予兆を秘めたものだったのです。
110話と111話のアサ闇堕ちの伏線
チェンソーマン110話で、アサが語った夢の内容も伏線である可能性が高いです。
アサはなぜか路地を走っていて、地面には鶏の死骸が無数に転がっています。
最初はそれらを避けて走りますが、やがて道が死骸で埋め尽くされ、踏まずには進めなくなってしまう。
そして、暗闇が広がる路地の先へ向かう途中で、いつも目が覚めるという夢です。
この夢は、最初の殺人には罪悪感が伴うものの、次第にその感覚が薄れ、気づかぬうちに大量虐殺の道へと進んでいくことを象徴しているように見えます。
さらに、111話では、アサが先生や委員長を殺しているにもかかわらず、ユウコと大笑いするシーンが描かれています。
この時点で、アサの中で殺人に対する罪悪感が既に薄れていた可能性は高いです。
ユウコは正義の悪魔と契約し、「他人の考えばかり聞こえてきて、自分が何を考えているのか分からなくなった」と語ります。
この状況は、178話でのアサの状態をそのまま表しているようです。
178話では、大量虐殺が行われ、アサは戦争の悪魔であるヨルがそれを見て爆笑する姿を目撃します。
そしてその瞬間、ヨルが悪魔であることを思い出すのです。
長い時間をヨルと過ごしたことで、アサはヨルが悪魔であるという感覚を忘れかけていたのかもしれません。
これは、ストックホルム症候群に似た現象と言えるでしょう。
ヨルとの共存が続くうちに、アサの心は少しずつ悪魔の影響を受け、道徳的な感覚が麻痺していったのです。
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