『HUNTER×HUNTER』に登場する幻影旅団のリーダー・クロロ。彼が持つ能力「いまわし電話」は、ただの電話ではなく、異性を探し出す特殊な念能力です。この能力は「スキルハンター」の一部として、クロロが他の念能力者から奪い、具現化して使っています。しかし、ただの探索ツールにとどまらず、幻影旅団のメンバー補充やヒソカ捜索にも活用された説もあり、彼の複雑な意図と戦略が見え隠れしています。
本記事では、「いまわし電話」の仕組みから使用条件、制約、さらにクロロがこの能力を奪った経緯まで徹底解説。
クロロの「いまわし電話(恋のダイヤル6700)」の能力とは
- クロロが幻影旅団で使用する念能力「スキルハンター」に収納されている「いまわし電話」とはどのような仕組みで成り立っているのか解説します。この能力は、特定の条件のもとで相手の情報を取得できる特徴を持ち、幻影旅団の戦略の一環としても重要視されています。
いまわし電話の能力と発動条件
クロロの「スキルハンター」による「いまわし電話『恋のダイヤル6700』」は、特定の人物を探し出すための能力とされています。
この能力は具現化した携帯電話に理想の条件を入力すると番号が表示され、それに電話をかけると相手の位置や念波の届く範囲など、具体的な案内が得られるという仕組みです。クロロがこの能力を用いてヒソカを確実に仕留める能力を探している点が注目されます。しかし、本来は能力者を見つけるためのものではなく、能力の元の持ち主であるマクガイトナルミという女性が、理想の相手を探すために偶発的に生み出したものです。この点では、ネオンの能力と似た性質があるといえます。
ターゲットの性別による制限
マクガイトナルミがヒソカのように特殊な念能力者ではなく、普通の人間であるとすれば、この能力は彼女が望む理想の男性を探すことを目的に作られたと推測できます。また、能力には異性を対象とする制約が含まれている可能性があり、この場合、クロロは女性しか探せないという制約があるかもしれません。
ただし、案内が抽象的で曖昧な場合もあり得るため、この制約自体が厳密ではない可能性も考えられます。また、理想の相手を探すという点については、制約というよりもむしろ「誓約」に近い側面があるため、同性を含めた条件設定も可能であると考えられます。制約の範囲と柔軟性については、クロロの応用力次第といえるでしょう。
使用回数制限と応用方法
「いまわし電話」には一日に使用できる回数が限られていると考えられています。これは、念能力全体にかかる制約の一環であり、クロロが能力を無制限に使うことを防ぐための設定として機能します。具体的な回数は明示されていませんが、クロロが「いまわし電話」を多用できない背景には、幻影旅団の戦闘方針や戦術が影響していると推測されます。この制限があるため、クロロは必要な場面で的確に「いまわし電話」を使用しなければならず、慎重な計画と戦略が求められます。
また、この能力は仲間との通信にも応用可能で、異性をターゲットとする制約を逆手にとり、仲間の位置や状況を確認するために活用されることも考えられます。このように、クロロは「いまわし電話」を通して情報収集や通信手段としての利用も考慮しており、戦術的な価値が高い能力となっています。
いまわし電話で旅団メンバーを探し出した!?
前述の通りクロロが理想とする相手を探し出せるとすれば旅団メンバーをこの能力を使って探し出した可能性があります。旅団初期メンバー以外もコルトピやボノレノフといった旅団にとって有用な能力を持った人物をメンバーに入れています。二人はかなりレアな能力である、ボノレノフに限っては少数民族でもあります。おそらくクロロはいまわし電話を使ってコルトピとボノレノフを見つけ出し勧誘したのでしょう。
いまわし電話と恋のダイヤル6700の元ネタ
「いまわし電話」は、日本のニュー・ウェーブバンドP-MODELが1981年に発表した楽曲です。この曲は、彼らの3枚目のアルバム『Potpourri』および4枚目のシングル「ジャングルベッドII」に収録されています。作詞・作曲はバンドのリーダーである平沢進が担当し、彼の独特な音楽性が反映されています。
「恋のダイヤル6700」は、1973年12月5日に発売されたフィンガー5の3枚目のシングルです。この楽曲は、1973年12月31日から4週連続でオリコン・シングルチャート第1位を獲得し、累計売上は160万枚を記録しました。
マクガイトナルミとクロロの関係性
- 幻影旅団のクロロが奪い取った能力「いまわし電話」の元の所有者とされる「マクガイトナルミ」とは誰なのか、彼女の特徴と能力が奪われた経緯について考察します。また、彼女の名前に隠された意味やアナグラム説についても詳しく解説します。
マクガイトナルミの能力とクロロによる盗奪の経緯
「いまわし電話」をもともと所有していたとされる「マクガイトナルミ」は、異性との出会いを目的とした念能力を開発したキャラクターです。彼女は理想の相手を見つけ出すために多くの時間と念を注いだと考えられます。この能力は電話の形をとっており、番号を入力すると自動的に相手の情報が案内される仕組みです。この特性から、彼女は理想の異性を見つけることを目的とした出会いのための念能力者として描かれています。
クロロは、マクガイトナルミが持つこの能力に目をつけ、自分にとって有用と判断して彼女から奪いました。彼女がクロロの理想の条件に合致していたことから、彼女が「いまわし電話」を使用した際、最終的にクロロを発見した可能性も考えられます。クロロは、幻影旅団の目的やメンバー補充のために、この能力を応用できると判断し、巧みに近づいて彼女の能力を盗んだと推測されます。
港区女子・元AKB大島麻衣説の考察
「マクガイトナルミ」という名前には、興味深いアナグラムが含まれています。「営みまくるが」の文字を組み替えると「マクガイトナルミ」となり、これが彼女の名前の由来である可能性が示唆されています。また、一部のファンの間では、「ミナトクガール マイ」というアナグラムも浮上しており、これはAKB48出身の大島麻衣という港区女子をモデルにしているのではないかと推測されています。このアナグラム説に基づき、彼女は理想の異性を見つけることに執着する都市の女性として描かれたのかもしれません。
このように、マクガイトナルミの背景には、念能力の開発目的や異性を対象とした制約が含まれ、実際の都市生活者の特徴が盛り込まれている可能性があります。港区女子のイメージに基づいて、出会いに強い執着を持つ女性キャラクターとして描かれている点が、彼女の念能力とその使用目的に深く関係していると言えるでしょう。クロロがこの能力を選んで奪った背景には、異性対象という制約を活用する戦略があったのかもしれません。
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