HUNTER×HUNTER402話「手紙」で、より一層継承戦が複雑化し話を理解するだけでも難しくなってきています。
チョウライとツベッパの和平協定、バルサミルコの恐るべき生物兵器計画、異能の王子ツェリードニヒの暗躍、そしてフウゲツ王子の脱出計画。
それぞれの思惑が複雑に絡み合い、黒く深い闇が船内を覆い尽くしていきます。
カチョウ、フウゲツ、センリツ、カイザルは、脱出という名の希望を胸に、危険な賭けに出ます。
果たして彼らは、この狂気渦巻く継承戦から生還できるのでしょうか?
そして、ハルケンブルグ王子に降りかかる突然の異変、クラピカの手に渡った手紙に隠された衝撃の真実とは?
手に汗握る展開、息詰まる心理戦、そして驚愕の結末が待つ、継承戦の行方を徹底解説します!
継承戦の暗流:王子たちの思惑と陰謀
カオスと策略が渦巻く継承戦。
各王子たちの思惑が交錯し、水面下では恐るべき陰謀が進行する。
果たして生き残るのは誰なのか?
チョウライとツベッパの駆け引き:偽りの和平協定
継承戦10日目、1003号室ではチョウライ王子がスラッカからの報告を受けていました。
ツベッパ王子とワブル王子は、チョウライ王子が最後の3人になった場合、継承戦から降りるという協定に合意したというのです。
正式な書面まで作成済みで、ワブル王子側はサカタとハシトウの護衛の無限延長を条件として提示していました。
1005号室では、ツベッパ王子もマオールからクラピカとの和平協定とパートナー契約締結の報告を受け、満足げな様子です。
王妃と王子両名の帯同、チョウライ王子側近の情報共有も快諾し、ワブル王子を含めた共同生活さえも厭わない姿勢を見せます。
リハンは、この協定の裏にクラピカの影を感じ取っていました。
一方、チョウライ王子はスラッカに褒美のコインを渡し、更なる賞与を約束します。
しかし、コインの効果に疑問を抱きつつも、半降伏条件を前進と捉え、継承戦の行方を見据えていました。
ツベッパ王子は、ツェリードニヒ王子が晩餐会に来なかったことを気にかけ、ベンジャミン王子の施設兵が自身を狙っている現状を認識していました。
この協定でベンジャミン王子の視線がチョウライ王子に向くことを期待し、今後の講習会ではチョウライ王子との親密さをアピールするよう指示を出します。
このタイミングで、ツベッパ王子の念獣がリハンの視界に現れました。
リハンは、和平条約締結直後に出現したことから、ツベッパ王子の念獣の能力が条件型であると推測します。
条件型の能力はリハンのプレデターと相性がいいものとなります。
バルサミルコの恐るべき計画:生物兵器による暗殺
バルサミルコは、軍が開発した大量殺戮兵器の失敗作である細菌兵器を、暗殺道具として利用しようと企んでいました。
この兵器は、初期症状が感染性胃腸炎に似ており、感染経路と感染時刻のミスリードが容易で、感染予防マニュアルも有効であるため、暗殺対象者以外への被害を抑えられるという特徴を持っていました。
大気中では30秒で不活性化しますが、人体に取り込まれると急激に増殖し、半日で多臓器不全を引き起こして死に至らしめます。
さらに、死体の腐敗を早める性質があり、検死でも痕跡が残らないという恐るべき兵器です。
無風の室内では、3メートル以内で呼吸した者の感染・死亡率は100%。
バルサミルコは、この兵器をハルケンブルグ王子暗殺に用いる決意を固め、細菌兵器のシリンダーを軍用ブーツのソールに、解放スイッチを袖に仕込みます。
「ハルケンブルグをこれで抹殺(デリート)する」と、不気味な笑みを浮かべました。
ツェリードニヒの異能:絶の特訓とサルコフの疑念
驚異的な能力を持つツェリードニヒ王子。
彼の特訓の様子と、サルコフの考察、そしてセンリツを巡る動きを追う。
ツェリードニヒの規格外の才能:絶を維持したままのマルチタスク
11日目水曜日、午前8時。
1004号室では、ツェリードニヒ王子がランニングマシンで走りながら、ゲーム機でゲームをし、さらに会話もするという驚異的なマルチタスクをこなしつつ、絶の特訓を行っていました。
この修行は動きながら絶状態になる時間を短縮するという目的があるようです。
現在、ツェリードニヒは10秒を切り生まれつき絶ができるサルコフでさえ1年かかった10秒の壁を、ツェリードニヒはわずか数ヶ月で突破したのです。
サルコフは、ツェリードニヒの規格外の才能に驚きつつも、彼の気質から、念能力も政治も私利私欲のために利用すると確信し、警戒心を強めます。
サルコフの考察:ツェリードニヒの能力の謎
サルコフは、ツェリードニヒの能力について考察します。
テータの証言から、ツェリードニヒは絶の最中に何らかの能力を発動させていると推測しました。
特質系の中でも異端であり、通常時のオーラを蓄えた王子の念獣が、絶をきっかけに力を発動させるのではないかと考えます。
しかし、テータがツェリードニヒの守護霊獣に操られ、偽りの証言をしている可能性も捨てきれませんでした。
サルコフ自身はまだツェリードニヒの念獣を確認できていなかったからです。
センリツへの接触:ベンジャミンとツェリードニヒの思惑
ツェリードニヒは、施設兵からセンリツの勾留が長引いていること、ベンジャミン王子もセンリツに注目していることを聞かされます。
「絶対B・B(ビックバカ)に先超されんじゃねーぞ」と、センリツの懐柔を指示するツェリードニヒ。
サルコフは、ツェリードニヒが絶を維持したままマルチタスクをこなす異様な能力に、改めて驚愕します。
「コイツについてるだけで無力感にさいなまれそうだ、テータ、オメェすげェわ」と、テータへの畏敬の念を新たにしました。
サルコフはビヨンドの子供!?
サルコフの独白で彼がロンギと同じく生まれつきで絶が出来ていたことが判明しました。
おそらくサルコフもビヨンドの呪いを受け、新生児の時に念能力を覚醒し防衛本能で絶を会得したものだと思われます。
これによりサルコフがビヨンドの子供でロンギの異母兄弟である可能性が非常に高まりました。
脱出計画始動:カチョウとフウゲツ、センリツの決断
カチョウ、フウゲツ、センリツ、そしてカイザル。
それぞれの思惑が交錯する中、大胆な脱出計画が動き出す。
フウゲツの異変:謎の能力とセンリツの洞察
11日目水曜日、午前6時。
カチョウはフウゲツの背中に注射痕のようなものを見つけ、センリツに見せます。
フウゲツに注射を打つのは不可能だと語るカチョウ。
二人は脱出後、部屋に戻ってすぐに拘束され、司法省に連行されていました。
センリツは、フウゲツの背中の痕は念能力による「記」だと説明します。
フウゲツは、念能力者の中には力を発揮するために段階を踏むタイプがいること、フウゲツは術者の罠にかかり「記」を刻まれたことを説明します。
「フウゲツ王子は昨日妙なことを言ってでしょう?」と、センリツはフウゲツの異変に気づいていたことを示唆します。
フウゲツが「秘密の扉(マジックワーム)」を連続使用できるようになったのは、敵の能力が原因だったのです。
センリツはフウゲツに能力を試すように指示し、現れた二つの扉のうち一つは敵の罠だと推測します。
カチョウには、フウゲツを説得して能力を使わせないように指示しますが、カチョウはフウゲツの様子から能力に依存性がある可能性を指摘します。
「まさか麻薬みたいな効果があるって事なの!?ひどい!!」と憤慨するカチョウ。
センリツは、フウゲツの短期間での激変ぶりから、その可能性が高いと判断します。
当初は、面会を求めてきた王子の中に能力を使った者がいると考えていましたが、それは誤りでした。
このまま能力を使い続けると、フウゲツは心身ともに衰弱し、次の週末までもたない可能性があるというのです。
センリツはこの能力は罠にかかった者を無差別に攻撃するものだと推測し、術者を特定して止めるのが最善策だと考えますが、手掛かりがないため困難を極めると言います。
しかし、カチョウは心当たりがあると言い出します。
マジックワームとマジカルワーム
子供の頃に遊んでいた遊具は「魔法の抜け道(マジックワーム)」でしたが、守護霊獣の名前は「秘密の扉(マジカルワーム)」です。
そして今回は、「秘密の扉(マジックワーム)」となっています。
名前が合体したのか、ミスなのか今のところ不明です。
ルズールス王子への疑惑:カチョウの推理とセンリツの懸念
カチョウは、ルズールス王子が麻薬を扱っているマフィアの元締めであることから、彼の守護霊獣の能力が原因ではないかと疑います。
しかし、センリツはルズールス王子には攻撃している自覚がないため、説得は不可能だと指摘します。
確実な計画を練る必要があると語るセンリツに対し、カチョウはすでに計画があると自信満々に答えます。
フウゲツは能力で様々な場所を試していました。
船に結界が張られているかは不明ですが、船外の場所を念じても扉は開きませんでした。
しかし、救命艇のある部屋には繋がっており、先頭の救命艇内部にも入ることができました。
センリツは、カチョウとフウゲツ以外も扉の中に入れるかどうかを確認する必要があると言います。
カチョウは大丈夫だと答えます。
扉が閉まる条件は、行きはフウゲツが、帰りはカチョウがトンネルに入った瞬間です。
子供の頃に執事を遊びに付き合わせた経験から、カチョウはこのことを確信していました。
センリツをトンネルに入れて試したいと提案するカチョウ。
センリツは、カチョウの計画には他に人手が必要だと気づきます。
センリツの笛で意識を失っているルズールス王子を、トンネルを使って救命艇まで運ぶ役目が必要なのです。
ルズールス王子が自ら脱出計画に乗ってくれるのが理想ですが、そんなことはありえないとカチョウは言います。
確実なのは、センリツの能力でルズールス王子を毒殺または絞殺することですが、事故死に見せかけた方が得策だとカイザルが提案します。
カイザルの真意:センリツへの想い、そして理想の世界
カイザルはルズールス王子の運び役に名乗り出ます。
センリツたちのアリバイ工作も完璧だと自信を見せます。
ルズールス王子の護衛はセンリツの音で虚を突かれたと証言するだろうし、彼らの尿や頭髪からは薬物反応が出るので、幻覚による虚言として処理できると説明します。
ルズールス王子が麻薬の過剰摂取で心臓発作を起こし、船から脱出しようとして死亡したという筋書きは自然だとカイザルは言います。
センリツも計画自体は完璧だと認めますが、一つ問題がありました。
それは、扉をどこに繋げるかです。
カチョウはルズールス王子の主寝室だと答えます。
そのためには、フウゲツが直接その場所へ行く必要があります。
「僕が何とかしよう」とカイザルが言います。
フウゲツ王子が他の王子たちに会う理由を考え、監視役として同行すれば暗殺の心配はないと説明します。
ルズールス王子以外の部屋にも行けるようにしておけば、標的への目くらましや今後の攻防にも役立つと提案するカイザル。
カチョウは、死亡したカチョウ王子の遺言の手紙を各王子に届けるという口実を提案します。
カイザルたちが安全を保証すれば、王子たちは内容が気になるだろうし、受け取る可能性が高いと説明します。
保安上の理由で予告なしに各王子の部屋へ行くことも不自然ではないと付け加えます。
しかし、下位王子が部屋に入れてくれるかは微妙だとカチョウは懸念を示します。
特にルズールス王子は、司法局員に見られたくないものがたくさんあるだろうと言います。
「そこは僕の交渉力次第だな」とカイザルは自信満々に答えます。
「最悪強制的に家宅捜査の流れにもっていってでも入室するから」とフウゲツ王子に伝えるように指示します。
なぜそこまでしてくれるのかと尋ねるセンリツとカチョウに、カイザルは「僕の気持ち(センリツが好き)は伝えたはずだが」と答えます。
それでも確認させてほしいと言うセンリツ。
カイザルは、ここまで関わってしまった以上、もう後戻りはできないと言います。
本当に全てを懸けていいのかと尋ねるセンリツに、「勿論だとも」と答えるカイザル。
しかし、カイザルはセンリツのためだけに行動しているわけではありませんでした。
フウゲツ王子が王位に就き、制度が変わることを望んでいました。
カチョウ王子が側にいれば、母親の干渉からも守ってくれると考えたのです.センリツはカイザルの心音に変化がないことを確認しますが、真意がわからない以上、彼を敵とみなして心の準備をする必要があると考えます。
フウゲツ王子を守るため、今はこの関係を続けるしかないと決意します。
カイザルが司法省に入った理由は、頑なに法を守るためではありませんでした。
カイザルが思い描く理想の優しい世界に少しでも近づけるためです。
「優しい世界を作るために汚れる人が必要な僕がやる。
その結果として優しい世界に入る資格を失ったとしても本望だよ」とカイザルは語ります。
フウゲツ王子を連れ、各王子の部屋へ向かうカイザルたち。
まずはベンジャミン王子の部屋へ向かいます。
フウゲツ王子は、かなりやつれていました。
各王子への接触:手紙に隠された策略と波紋
偽りの手紙を携え、各王子に接触するカイザルたち。
その真の目的とは?
ベンジャミン王子との面会:邪霊の消失とカイザルの思惑
カイザルはベンジャミン王子の施設兵に、カチョウ王子の遺言の手紙を渡したいと申し出ます。
施設兵は自分が受け取ると言いますが、カイザルは王位継承に関する内容であること、故人の意志に反した行動を取ると失効する可能性があることを強調し、直接フウゲツ王子から渡す必要があると説得します。
施設兵はベンジャミン王子に確認し、入室許可を得ます。
ベンジャミン王子の部屋に入ったフウゲツ王子。
ベンジャミン王子はフウゲツ王子に取り憑いている邪霊を見て、心神耗弱状態だと判断します。
フウゲツ王子が手紙を渡そうと前に出ると、ベンジャミン王子の守護霊獣が反応し、「ギェギェギェ」と奇声を発します。
すると、フウゲツ王子に取り憑いていた邪霊は消え失せました。
ベンジャミン王子は、消えた邪霊を心神耗弱した者につく低級邪霊だと判断し、フウゲツ王子本人の守護霊獣や計略ではないと考えます。
「姉を亡くし絶望したか、このままだと10日ともつまい」とフウゲツ王子の状態を案じます。
ベンジャミン王子はカチョウ王子の手紙を受け取り、中身を確認します。
「政治的意図のない極々普通の内容」だと判断したベンジャミン王子は、カイザルにムッセの捜索状況を尋ねます。
カイザルは第一層を捜索したが発見できなかったと報告し、全王子の居住区域の一斉捜索を提案しますが、ベンジャミン王子は無駄だろうと一蹴します。
王族特権と軍による強権執行の優先順位が裁判で係争中であること、国家的な危機に該当しないことを理由に挙げます。
カイザルはベンジャミン王子を「非常にカマのかけがいのある人で助かるな」と感じます。
強権には段階が存在し、裁判で係争中なのは軍の関係者が被害者となった場合の軍事危機です。
今回の件が正にこの段階の強権に当てはまります。
しかしベンジャミン王子はそれよりもレベルの高い国家的な危機の際の強権について言及しました。
カイザルはベンジャミン王子の失言から、彼が機を見て特殊戒厳令を執行しようと企んでいることを読み取ります。
手紙の内容について思案しているベンジャミン王子は、自分の失言に気づいていないようでした。
バルサミルコが不在のタイミングを狙って正解だったと確信するカイザル。
他の王子にも手紙を読ませながら様子を見ることは有効だと感じます。
ルズールス王子への接触:予想外の行動とカイザルの策略
ツベッパ王子とタイソン王子に手紙を渡した後、カイザルたちはルズールス王子の部屋へ向かいます。
ルズールス王子は、司法省がお墨付きを与えることで自身の居住区域が潔白であると証明できると喜びます。
ルズールス王子はフウゲツ王子に姉のカチョウ王子の死を悼む言葉をかけ、手紙を読み始めます。
「こりゃあぶったまげた、最後っ屁がでかすぎるな」と驚き、王子全員に同じ内容のものが送られたのか、カチョウ王子は手紙について何か言っていなかったかと尋ねます。
フウゲツ王子は何も言っていなかったと答えます。
ルズールス王子は「妹を巻き込みたくないって思うか」と納得し、継承とは直接関係ないが司法の偉いさんにも把握してもらった方がいいと言って、カイザルに手紙を渡します。
実は、カイザルはこの手紙に各王子の裏情報を仕込んでいました。
司法省が独自に掴んだ情報であり、中立性を維持するための抑止力となるものです。
若いカチョウ王子がこれを知っているという設定で大丈夫かとセンリツが尋ねると、カイザルは各王子がリーク元を探すのに躍起になると答えます。
フウゲツ王子に探りを入れてくる者がいる可能性もありますが、カイザルが守ると約束します。
継承戦争が終わるまで、フウゲツ王子を危険な第一層居住区域に戻すつもりはありません。
ルズールス王子が手紙をカイザルに渡したことは予想外でしたが、慎重で疑い深い性格なのかもしれないと考えます。
手紙にはツェリードニヒ王子のリーク情報が仕込まれていました。
「ツェリードニヒ王子にだけは王位を渡したくない」と書かれていたのです。
ルズールス王子は「事実無根のネガキャンで調べさせ本当の悪事を見つけようって作戦かもな。
叩けばホコリが出るのは事実、オレも人のことは全くいえねェけどな」と言い、白黒つけられないとして手紙をカイザルに預けます。
ルズールス王子は手紙を信用していないふりをして司法に渡せばバランスが取れると考えていました。
「上手くいった!!」と内心喜ぶカイザル。
目的を達成したカイザルは、フウゲツ王子の体調不良を理由に、残りの王子は省略してはどうかと提案します。
しかし、フウゲツ王子は「私がやれることは何でもします」とやる気満々です。
バショウの介入:フウゲツを救うバジョウの祈りの力
フウゲツ王子に取り憑く邪霊が再び現れようとしますが、バショウがセンリツの仕事仲間だと名乗り、フウゲツ王子に話しかけます。
バショウは自身の念能力で書いた句が書かれたお守りをフウゲツ王子に渡します。
バショウの句の中に祈語(きご)を入れ、癒しや浄化の場合は光を入れることで念を発動し、季語を入れるとその効果が上がるという設定が明らかになります。
低級の邪霊はこのお守りによって当分は近づかなくなりますが、心神耗弱の根本原因を断たなければ危険な状況は変わりません。
バショウはセンリツに後を託し、カイザルは深々とバショウに頭を下げます。
カイザルは念能力だった!?
カイザルはバショウが能力でフウゲツの邪霊を祓ったのを見て頭を下げお礼をしました。
邪霊は念能力者しか見えないはずなのでカイザルも念能力者である可能性が高いです。
もしカイザルが念能力者であれば、彼が操られている、あるいは自らの念能力で何かを隠しているという見方も成り立つでしょう。
カイザルは操作されている
センリツはカイザルの心音に変化がないことから操作されている可能性を考えています。
彼がセンリツに対して暗殺提案を急かすような行動を見せたことから、何者かに操られている、あるいは忠誠心を見せかけて他王子に仕える刺客であるとの疑念が生じています。
特に、カミーラやタイソンのような強力な念能力者が背後にいる場合、カイザルが何らかの形でその影響下にあると考えるのは自然です。
一部の読者は、カイザルが自らを操作している可能性も指摘しています。
センリツとカチョウはモスキート音で連絡している
カチョウがルズールス王子の誘拐作戦を説明している際に、センリツが「!」や「…」という考え込んでいる描写が何度も登場します。
この描写が読者にとって非常に不自然に映っており、センリツが何かを感じ取っているのではないかという疑念が浮上しています。
特に、カチョウがモスキート音やモールス信号のような隠れた方法でセンリツにメッセージを伝えているのではないか、という推測が広がっています。
彼女の表情からは、カイザルが操作されているという確信を持ちながらも、あえてその場で作戦を話し続けているようにも見えます。
ハルケンブルグ王子の異変:新たな展開とセンリツの希望
計画実行の猶予を得たカチョウたち。
しかし、新たな事件が発生する。
脱出計画の最終調整:カチョウとセンリツの覚悟
11日目水曜日、午前8時50分。
ルズールス王子が犯人でない場合も考慮し、計画の実行は早い方がいいとカチョウは言います。
フウゲツ王子を医務室で治療している間に聴取を行うことにして、部屋の前に護衛と局員を配置すればアリバイは完璧だと説明します。
バショウのおかげで少し時間は稼げましたが、犯人が確定していない以上、カチョウの意見にセンリツも賛同します。
センリツは機能性を重視し、オカリナで念能力を発動させる方法を選びます。
しかし、能力の使用中は他のことができないという制約は変わりません。
トンネルの長さが10メートル程度であれば、カイザル一人でルズールス王子を運ぶことができると言います。
ハルケンブルグ王子の倒れる:センリツの焦りと希望
その時、司法省の真上でオーラの鳴動が起きます。
現在2層にいる王子は、ハルケンブルグ王子以外にはいません。
センリツはあの能力はハルケンブルグ王子か守護霊獣のものだと確信します。
しかし、倒れたのはハルケンブルグ王子本人でした。
これが計画通りなのか、それとも不測の事態なのかが重要です。
センリツはハルケンブルグ王子の状況を詳しく知り、目覚めたらすぐに手紙を渡したいと考えます。
カイザルはハルケンブルグ王子の近くに信頼できる者を配置済みなので大丈夫だと言います。
ハルケンブルグ王子への手紙には、ベンジャミン王子の秘密、ツェリードニヒの悪行、ハルケンブルグ王子の出生の事実など、継承戦を揺るがす重大な情報が記されています。
センリツはハルケンブルグ王子ならこの情報を必ず有効活用してくれると信じています。
そして、もう一人の希望はクラピカです。
継承戦が続く限り、王子たちは船から逃げられません。
これ以上犠牲者が出ないように、センリツは何か策を祈ります。
クラピカは手紙を読み、冷や汗を流していました。
ハルケンブルグ王子がビヨンドの子供!?
センリツは、ハルケンブルグ王子への手紙の内容に、彼の出生に関する事実が記されていることをひとりごちました。
司法省であれば、王子たちの遺伝子を採取して血縁を調べるのはそれほど難しいことではないはずです。
ハルケンブルグ王子の見た目にはビヨンドの特徴は見られないものの、彼がロンギの狙う王子である可能性は完全には否定できません。
もし彼がビヨンドの子供であるなら、その情報はクラピカに知られることになります。
さらにクラピカは、ビヨンドの子供である王子を殺そうとするロンギと契約を結んでいるのです。
これではクラピカの心労が一層増し、彼の頭皮が心配になるような状態に陥りかねません。
さらに、ハルケンブルグ王子はオーラの異変と共に倒れたようです。
この状況は、バルサミルコの仕業か、ビヨンドが連れて来て欲しい奴がいると言った発言に絡んでいる可能性も考えられます。
ハルケンブルグ王子の母親はドゥアズルではなくウンマ
ハルケンブルグの出生に関して、母親がドゥアズルでない可能性も十分に考えられます。
ハルケンブルグ王子がドゥアズルに似ていないという点は、以前から読者の間で指摘されてきました。
これに基づき、彼の母親がウンマであるという考察も存在します。
もし彼の実の母親がウンマであれば、ベンジャミン王子と兄弟であることになります。
また、ツェリードニヒの母親もウンマではなく、別の女性である可能性が高いと言えるでしょう。
ツェリードニヒの霊獣の口には、黒髪で頬に二線者の傷を持つパイロに似た存在が見られます。
ツェリードニヒの霊獣の能力は、嘘をついた場合、1度目に警告が発せられ、2度目で人間ではなくなるというものです。
この能力は、ツェリードニヒの出生に関わる重要な要素であると考えられます。
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