ハンターハンター38巻:パクノダの制約が判明しクロロが好きだったことが確定!紙版に隠された天才的透かし演出まで徹底解説

2024年9月4日に発売されたハンターハンター(HUNTER×HUNTER)38巻のおまけ加筆でパクノダの制約が判明しました。

9月4日はパクノダの命日でもあります。

さらに、紙版では古風な演出がされており1ページだけですがかなり濃い内容となっています。

パクノダとは

パクノダは幻影旅団団員No.9です。彼女は胸元が大きく開いたスーツを着こなすグラマラスな女性で、長身で鷲鼻、そして長いまつ毛が特徴的です。

クールな性格でありながら、義理堅い一面も持ち合わせています。旅団内では尋問や情報収集を担当しており、その能力は作中でも非常に稀有なものとされています。

ゴンとキルアから、クラピカに関する性格や弱点の情報を引き出すことに成功しますが、その代償としてクロロが人質に取られてしまいます。占い通り、旅団のルールと団長の命の狭間で苦悩することになります。

しかし、彼女は旅団の規則を破ってでも団長を救うことを決意し、単身でクラピカのもとへ向かいます。交渉の末、クラピカに関する情報を漏らさないことと、クロロを無力化するという条件で人質交換に応じます。

最期には自らの命を引き換えにクラピカに関する情報と自分の想いを込めた弾を放ち仲間たちに伝えました。

彼女の遺体はヨークシンシティのアジトに埋葬され、その墓には逆十字が刺さっています。

目次

パクノダの念能力の制約は一番大切な人であるクロロに一生触れないこと

コミックス38巻には、幻影旅団結成の秘密が明かされるエピソードが収録されています。

その中で、仲間であるサラサがマフィアに惨殺されるという悲劇が起こります。

さらに、サラサの遺体をエンバーミングによって再生させたエンバーマーの女性、レンコが登場します。

レンコはマチの才能を見抜き、彼女の念能力の師匠となることを示唆する描写がされています。

パクノダもレンコに弟子入りしていた!?

加筆のおまけページでは、レンコに弟子入りしていたのがマチだけでなく、パクノダも一緒だったことが明らかになります。

さらに、レンコが特質系の念能力者であることも判明します。

レンコはパクノダに対して「制約を考えたか」と尋ねます。そして、「最初にハードな設定にすると、後から後悔する人が多い」と言い、修行を重ねる中で徐々に制約を強めていくことを助言します。

しかし、パクノダは「そんなに厳しくないから大丈夫です」と答えます。

ところが、パクノダの制約は「この先、最も大切な人に触れることができない」という、非常に厳しいものだったのです。

パクノダはクロロのことが好きなのか?決定的なシーンを徹底解説

パクノダがクロロに恋心を抱いているという直接的な描写は作中にはありません。

しかし、細部に目を凝らして読み進めると、パクノダがクロロに対して特別な感情を抱いていることが感じ取れます。

クロロが協会でビデオを観るシーンに隠されたパクノダの恋心

まず、第395話「結成①」では、クロロたちがまだ子供だった頃のエピソードが描かれています。

クロロがゴミ捨て場から拾ってきたビデオを協会のビデオデッキで再生しようとする場面で、クロロは自分がビデオで勉強していることを誰にも知られていないと思っていました。しかし、実はパクノダは協会の神父からそのことを聞いて知っていたのです。

クロロはその事実に気づき、「パクちゃんはオレ達のこと何でもお見通しだよねー」と言いますが、パクノダは「そんな事ないよー」と答えながら、クロロの後ろ姿をじっと見つめています。

このシーンは、クロロが「自分たち全員のこと」を知っていると解釈している一方で、パクノダは特にクロロのことをよく理解していることをさりげなく表現しているのです。これは、天才冨樫義博先生らしい、繊細で深い感情の機微を描いたシーンだと言えます。

クロロの「パクちゃん好きだ」に対するパクノダの反応

次に、クロロがパクノダに戦隊モノ「カタヅケンジャー」の吹き替えをやりたいと話すシーンがあります。

そのとき、パクノダはクロロの意図をすぐに汲み取り、シーラとサラサにも吹き替えを頼んであげると、先回りして返事をします。

それに対して、クロロは満面の笑みで「やっぱりパクちゃん好きだー!!」と喜びをあらわにします。パクノダは「おだてなくても大丈夫」と返しますが、その言葉とは裏腹に、後ろで手を組み、スキップするような動作を見せます。

この仕草は、クロロに「好きだ」と言われたことで、内心とても嬉しくて心が躍っていることを表現しているのです。このシーンからも、パクノダがクロロに対して特別な感情を抱いていることが伺えます。

クロロのお姉さんでいたいパクノダ

幻影旅団の過去編で、パクノダがクロロより年下であることが明らかになります。

しかし、パクノダはクロロのことを「可愛い弟分」と言っています。これは、知的であるクロロに対して、自分は彼を支えるお姉さんでありたいという気持ちが表れています。

また、クロロがフィンクスに絡まれた際、サラサがクロロを守る場面で、シーラが「クロロは皆の弟だ」と言います。それに対してパクノダは、「クロロはそれでいい、協会に毎日お花を届けてくれる今のクロロが好きだ」と返します。

このやり取りから、パクノダがクロロに対して優しさと親しみを感じ、彼の純粋さや思いやりに惹かれていることが伺えます。彼女の「弟分」という表現には、ただの仲間以上の特別な感情が込められているのです。

紙版には透かし演出が!?パクノダの切なすぎる恋心

HUNTER×HUNTER パクノダ 制約 クロロ 好き
引用出典:冨樫義博 集英社 HUNTER×HUNTER38巻より

加筆されたおまけページでは、パクノダの「一番大切な人に触れない、この先ずっと」という制約について描かれた印象的なコマがあります。

このコマでは、左右に文字が配置されており、中心が不自然に空いています。しかし、この空いた部分を透かして見ると、後ろのページに描かれたクロロの後ろ姿が浮かび上がるようになっています。これは、先述したパクノダがクロロの後ろ姿を見つめているシーンと重ね合わせた巧妙な演出です。

ここで描かれている「大切な人」とはクロロのことであり、パクノダが「そんなに厳しくない」と言っていた制約について、彼女が最初から想いが届かないことを悟っていたことが示唆されています。

しかし、実際のところ、この「大切な人に触れない」という制約は非常に重いものでした。そして、その制約を背負って生み出されたパクノダの念能力が、結果としてクロロや仲間たちの命を救うことに繋がったのです。この描写は、パクノダの犠牲と彼女の深い想いを暗示しているのです。

スクワラとパクノダの会話が制約の伏線だった!?

ヨークシンシティ編で登場したノストラードファミリーの護衛メンバー、スクワラ。

彼の最期は悲劇的で、幻影旅団のノブナガに捕えられ、情報を聞き出された後に首を落とされて命を落とします。

その際、パクノダは「あなた、大切な人いる?」と問いかけます。

この質問によって、スクワラは恋人のエリザを思い浮かべ、パクノダにその記憶を読み取られてしまいます。

エリザが危険にさらされると感じたスクワラは、ノブナガの「動くな」という警告を無視してしまい、結果として首をはねられてしまいました。

このシーンは、幻影旅団の冷酷さや残忍さを象徴するものとして長らく解釈されてきました。

しかし、パクノダの制約である「大切な人には触れない」というルールが明かされた今、その意味はさらに重くなりました。

最初は復讐対象であるマフィアの護衛に大切な人がいることが単に気になって質問したのでしょう。

スクワラがその存在を隠そうとしたことに対して、パクノダからすれば許しがたいことだったに違いありません。

彼女は嫌味のように「ふうん、エリザっていうの、その娘、美人ね」と言ったのかもしれません。

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