ハンターハンター404話「思惑」では引き続き静寂かつ白熱の継承戦、複雑に絡み合う王位争奪の陰で、カキン王国の王子たちはそれぞれの思惑を胸に暗躍します。
チョウライの守護霊獣の能力の正体、ハルケンブルグの死亡と念能力の正体がついに判明します!
そしてついにカミーラ陣営もついにクラピカの念能力講習会に参加することになります。
ノブナガ、フェイタン、フィンクスも再び行動開始をしさらに状況は複雑化していきます。
チョウライの守護霊獣の能力が判明
守護霊獣の能力を探るクラピカと、それを利用しようとするチョウライ。
二人の腹の探り合いが始まる!
チョウライの守護霊獣の能力
チョウライは、自身の守護霊獣の能力調査のため、クラピカを自室に招きます。
クラピカは、チョウライの「10日経つとコインが変化する」という仮説がほぼ立証されたと述べます。
そして、通常、物質化を維持するには枚数に限度があるはずだが、「所有者を民衆に変える」ことでコストを分散し、大量創出が可能になると考えられると説明します。
コインは民衆間で持ち主が変わるのが前提だが、それによってどんな変化が生じるのか検証が必要だと付け加えます。
まず手始めに、王子が所有するコインと他者に譲った後のコインとで、刻印(デザイン)に違いがあるかを検証しようと提案します。
テンフトリは、自分のコインのデザインが机の上のものとは違うと発言します。
テンフトリのコインは表のデザインは同じだが、裏が全く違い、チョウライの自画像が刻印されていました。
このことから、コインは所有者次第で効果も違うとクラピカは予想します。
検証をより確実なものとするため、机の上のコインを側近に譲渡してみてほしいとチョウライに提案します。
クラピカの能力の検証
チョウライは側近ではなく、クラピカに10枚のコインを授けます。
チョウライは、現在所有する10枚のコインを他の者に譲るとどうなるか、数字とデザインの変化が同時に検証できて一石二鳥だろうと発言します。
クラピカの判断と推理
クラピカは、チョウライの機転の利いた対応に「さすがに一筋縄ではいかないな…」と考えます。
クラピカは、コインを受け取らないことでチョウライに不信感を持たれることを避け、コインを受け取ります。
仮に受け取ることが発動条件の操作系半強制的型の能力だとしても、コインに溜めた念の日数が10日程度なら殺害命令等の強力な操作は不可能なはずだと推理します。
コインの性質とクラピカの分析
1日1枚、10日で変化という制約は長期的な展望、つまり王になった後に真価を発揮する能力であり、チョウライの先を見据える性格が影響していると分析します。
クラピカが受け取ったコインも数字と絵柄が変化します。
数字は10から1になり、柄はテンフトリと同じくチョウライの自画像が刻印されたものと同じになります。
能力のリセットと再検証
所有者が変わると日数、効果共にリセットされてしまうことが判明します。
クラピカはコインの所有権をチョウライに返し、数と絵柄がまた変わるか検証しようと提案します。
コインの柄はチョウライ所有時のものに戻りますが、数字は10に戻らず1のままです。
クラピカの推測とチョウライの反応
クラピカは、このことから能力の見当がついたと告げます。
この場で話しても良いか確認し、チョウライはベンジャミン王子の脅威となるような能力ではないことは保証すると答えます。
クラピカの推察:チョウライ王子の守護霊獣の能力
クラピカは、チョウライ王子の守護霊獣の能力は具現化系蓄積型の能力だと推察します。
流通が基本の硬貨を敢えて長期的に所有するという制約が硬貨に念の力を蓄え、様々な力を後に発揮するものだと説明します。
クラピカの解釈と推理
その裏で、クラピカはチョウライが第3王子という立場上、駆け引きや腹芸にも長けており、こちらが意図を理解し序列を守っている間は味方、自らの武器、脅威の情報は伏せろという意味だと解釈します。
コインが半年ほど、つまりコインが百京の位になるあたりで所有者は精孔が開き、念能力が使える準備状態になると予想します。
能力の性質と評価
王子の推理通り10の64乗、不可思議が念能力を発動可能にするための日数条件かもしれないと続け、本来ならば厳しい鍛錬を必要とする念をリスクや手間無く取得するには最適な方法だと評価します。
蓄積型の能力は計画性が高く理知に富んだ能力者に多く見られるため、これは国王に即位した後を見据えた能力だと結論づけます。
チョウライの忠誠と能力への理解
限りなくリスクもコストもない代わりに守護霊獣は対価を求め、それがおそらく半強制の操作、創造主であるチョウライへの半強制的忠誠だと推測します。
チョウライは「実に私らしい能力だろう?」と笑いながら同意します。
クラピカの隠し戦略とコベントバの存在
クラピカは操作系半強制型能力の可能性はまだ伏せておいた方が良いと考えます。
余計な波風が立つし、できればこのまま泳がせてコインの効果を探りたい、そしてこの中の初日に現れたコインを隠し持っている者がコベントバ(第1王子私設兵)だと推測します。
コインの所有と継承戦での動向
継承戦が始まって11日目の水曜日、日数条件のある念能力のほとんどが発現の瞬間を1とすると、日曜日にコインが発現し始めたのならば10のコインは2枚あるはずだと考えます。
ここまで来てコインを拾った者が名乗り出ないのは、状況がわかっていて情報をチョウライに渡したくない者、チョウライの守護霊獣からコインが出現した事を目撃しそれを拾い情報を秘匿した方が益のある者、念能力者でチョウライに属さない者はこの場に彼しかいないと推理します。
コインの出現と護衛記録の裏付け
コインは毎日午後1時に出現するので、護衛記録を調べれば誰がチョウライの側にいたかは容易に裏付けが取れると考えます。
チョウライへの説明で操作系の可能性を伏せた事がバレた時の保険としてもコベントバは有効なカードだと判断します。
チョウライの対応とクラピカの助言
チョウライはクラピカに礼を言い、所有枚数も効果に影響があるかもしれないため、まずは王子が複数枚確保しておいた方が良いというクラピカの助言を受け入れます。
今日現れた1枚をクラピカに渡し、残りは自分がしばらく持つと提案します。
クラピカの期待とワブル王子の警護
クラピカは感謝し、もう一方の件はもう少し待ってほしい、2回目の講習がきっと鍵になると伝えます。
チョウライは情報は多いに越したことはないが差し迫っているわけではないと返し、むしろワブル王子の警護の方が心配だと告げます。
チョウライの立場とクラピカの準備
コベントバは無言を貫きます。
チョウライは、クラピカと自分は対等ではない、情報はあくまでワブルの安全を請け負う代わりにもらっていると考えています。
第1回目の講習が下調べ、下準備であった可能性は大いにあるため、クラピカたちにも準備は早い方が良いと忠告します。
リスクを伴うクラピカの決断
クラピカは継承戦に関わる重要な念の情報と引き換えにチョウライの庇護下でいられるのは非常に有益だが大きなリスクとも隣り合わせだと考えます。
棚ぼたベンジャミンとハルケンブルグの死も覚悟した策略
継承戦の行方と、王子たちの思惑が交錯する中、クラピカはワブルの安全を守ることができるのか?
そして、ハルケンブルグの秘策とは?
カキンマフィアとベンジャミンの脅威
クラピカは、チョウライはマフィアを傘下に抱えている王子の1人で、下層には200人以上の構成員が乗船しており、この武力が上位王子の抑止力になっていると考えます。
裏社会の均衡と不安要素
裏社会と繋がりのあるツェリードニヒとルズールスとの力関係も重要で、この均衡が何かの弾みで崩れたら状況が一変すると危惧します。
マフィアの後ろ盾がある3人の王子が引き合う綱のどこかが切れた時、一番得をするのはベンジャミンだと推測します。
特殊戒厳令とマフィア組織の抗争
特殊戒厳令という強力な武器、マフィア組織の抗争激化は十分発令の理由になり、全ての王子を保護という名目で軟禁しどうとでも細工できると考えます。
問題は引き合う綱の切り方です。
マフィアの綱を切る方法と闇討ちの可能性
長い年月の間均衡を保ってきたマフィアの綱は一見弱いが強靭で、カキンのマフィア独特の手打ちを無しにして即全面戦争になるとしたら最も確実なのは頭の闇討ちだと推測します。
実質組の頭はケツモチの王子であり、敵対するマフィアによる王子の暗殺という見立てが可能な状況さえ出来れば全面戦争から特殊戒厳令までは一瞬だと考えます。
ベンジャミンの暗殺工作の可能性
つまり、ベンジャミンがその状況を作るためチョウライ、ツェリードニヒ、ルズールスのいずれかを狙い暗殺工作をする可能性は低くないと考えます。
その上、ベンジャミンの性格を考えればチョウライが最年少の王子を庇護し同居しているとしても逡巡はしないだろう、逆にマフィアの仕業とするためより残虐性を演出するための可哀想な犠牲者として利用される危険すらあると推測します。
リスクの比較と1014号室の状況
1003号室でベンジャミンに狙われるリスクよりは1014号室で各王子の護衛達が互いに監視、牽制し合っている環境の方がまだ安全なのかもしれませんが、蛇の能力者は依然謎のままです。
前回をふまえて何かを企ててくる者が各王子の護衛の中にいる危険性もあるため、「どちらがよりハイリスクか?」はほんのわずか、いや勘だけの判断で、どちらを選んでも薄氷の道だと考えます。
チョウライの行動
チョウライはテンフトリに何かを話しています。
ハルケンブルグの念能力「少年は残酷な弓を射る(グリマル・レ・ディソナンス)」の正体が判明
チードルの医療チームが瀕死のハルケンブルグを処置室へ運びます。
ハルケンブルグは呼びかけに全く反応せず、体温36.6℃で痙攣、いびきはありません。
チードルは、倒れた際に頭部を強打した可能性があると指摘し、血液検査とCTの準備を大至急指示します。
バルサミルコに転移したハルケンブルグの思惑
第1層にいるハルケンブルグ王子の護衛にここ一週間の王子の体調を聞き、吐しゃ物を科検のゲルに送るようにも指示を出します。
一方、バルサミルコに乗り移っているハルケンブルグは、「射貫かれた側の人格は僕が眠らない限り目覚める事はない」と考えます。
診断に昏睡が加わり感染性胃腸炎までたどり着くのに時間がかかるのは好都合で、母上に解剖を拒否してもらえば自分の死は表向き原因不明の臓器不全で片付けられると企みます。
ベンジャミンの対応と指示
バルサミルコはベンジャミンに、「ハルケンブルグが嘔吐し隣接した総合病院の方へ搬送されました。私はあと半日程で任務を完了します」と報告します。
ベンジャミンは、嘔吐の症状が現れてから死ぬまではおよそ12時間、検視に協会が関わると厄介だと考えます。
そしてバルサミルコに、「ご苦労だった。これから王族専医と軍医の医療チームをそちらへ送る。推移を見守れ」と指示します。
ハルケンブルグの能力と人格転換の詳細
ハルケンブルグは、シカクとスミドリとの人格転移で立てた仮説と立証、能力発動後に目覚めたスミドリ(肉体側)が宣言した認識番号はシカクのものだったという事実を再確認します。
転移した人格はどちらか一方しか起きていられない、その優先順位は発動した側にある、スミドリ(人格)の意識がある間はシカク(人格)は目覚めないと説明します。
自死と能力発動の誓約
スミドリが目覚めればシカクは強制的に意識を失うが、逆にシカクを目覚めさせようとしてもスミドリが覚醒している間は目を覚ますことはない。
自死を前提とした覚悟の誓約によって得た発動側優先の条件だと心の中で能力について解説します。
自分の能力は強制的人格転換で、発動側の集団からランダムで一人選ばれ矢で射貫かれた人物との人格交換がなされると説明します。
継承戦における肉体と人格の死の定義
肉体の死によってその人格にどのような変化が生じるかについて検証が必要だったと続けます。
肉体が2つある場合人格の覚醒はどちらか一方のみであり覚醒の優先順位は能力者側にあるため、継承戦において死の定義が明確にされていない以上、肉体、人格両方の死を以て必要十分条件とみなすのが妥当だと考えます。
人格交換における実験と検証
従って人格交換によって他王子(ターゲット)の肉体と人格が分かれた場合、ターゲットの人格が元の肉体に戻る可能性のある行程を先に検証する道理はないと判断します。
故に先ず試すべきは①射貫かれた側の肉体が先に死んだ場合中の人格はどうなるか?そして②還るべき肉体を失ったターゲットの人格が現在入っている肉体をも失ったらどうなるか?だと考えます。
能力による守護霊獣の条件と自己犠牲の覚悟
②は継承戦を勝ち抜く為に守護霊獣が幇助し発現した能力である事は必要十分条件を踏まえれば明白です。
①は自分の葛藤を考慮せず目的遂行のみに焦点を当てるならば大きな問題ではない、大義の為に自己犠牲をも厭わない者達である事が自分の能力に参加する条件なのだろうと考えます。
自己犠牲と戦い続ける意志
その結果立証は不要で明らか、自分がすべきは気高く貴い犠牲に対し敬意と覚悟を以て理想の国家建立の為戦い続ける事だと考えます。
ここで自分自身がバルサミルコと人格転換する事は低確率だが想定内の事象だったと振り返ります。
バルサミルコとの転換と対策
予めビクトによって検証も済んでおり、先に発動側の肉体が死んでしまった場合、射貫かれた側の人格は自らの肉体に戻り発動側の人格と共存するが、その場合覚醒の優先順位が射貫かれた側に戻ってしまうと考えます。
そのため、自分の肉体が死んだ直後に死体からバルサミルコの肉体に戻り、自分の人格は強制的に眠りについてしまうと考えます。
催眠剤と意思決定の継続
しかしこれも対策済みで、自分の肉体が死ぬ直前にバルサミルコの肉体で催眠剤を服用すれば、その後バルサミルコの人格が目覚める時間は大まかにしか調整出来ないが自分の肉体の死後10時間程はこの体での意思決定が可能だと考えます。
それまでに継承戦の勝者となる為の次なる一手を実行せねばならないと考えます。
治療室の現状
治療室では大勢の医師がいるが、医師達はほとんど何もしていません。
ハルケンブルグの肉体は着実に死に向かっています。
王子達の行動
ベンジャミンは自室で何か資料を見ています。
カミーラはネイル中です。
チョウライはコインを見つめています。
ツェリードニヒの念修行と驚異的な成長
ツェリードニヒの絶までの時間が3.496秒にまで縮まります。
サルコフは息を呑みます。
ツェリードニヒは、「誰だったか、レベルアップは坂ではなく階段だって言った奴がいたが、確かだな。なかなかタイムが縮まらなくて心が折れかけてたんだが」と発言します。
サルコフの絶望とツェリードニヒの覚悟
サルコフは、「冗談じゃねェ、たった3日だぞ、規格外すぎる、ムリだろこんな、テータ、オレはコイツをどうすればいい!?」と絶望します。
ツェリードニヒは、「まぁそれでも全く楽観できん。おそらく1秒の壁はこんなもんじゃねェ、一週間か10日か、いや最悪二週間かかるかもな、くそっ」と呟きます。
ツェリードニヒの時間の密度とサルコフの懸念
サルコフは、ツェリードニヒの時間の密度が凡人(自分)とは全く違い、出来る事とその為に掛かる時間の見積りが根本的に違うと考えます。
おそらくツェリードニヒは有言実行でやり遂げ、実践するつもりだろうと心配します。
ツェリードニヒは凄まじい集中力で念の修行に入ります。
王子たちの様子
ツベッパはパソコンに目を向けています。
タイソンは部下たちと楽しそうに盛り上がっています。
ルズールスはリラックスしていて、バショウはソファに腰掛けています。
カチョウは苦しむフウゲツの様子を見守っています。
ビスケはヤンチャなマラヤームを、セヴァンチと一緒に心配しています。
オイトはワブルを抱きかかえていて、シマヌ(シマノ)はその様子を見ています。
カミーラの思惑とハルケンブルグの死亡
カミーラの私設兵の参加で、講習会に新たな波乱の予感が漂う。
そして、ハルケンブルグの死は、継承戦にどのような影響を与えるのか?
クラピカによる講習会の確認と新たな参加者、カミーラの不穏な影
クラピカはバビマイナに、「明日の木曜の午前9時から第2買いの講習会を行う。やり方は前回と同じだがカミーラ王子の私設兵が新たに加わることとなった。ベンジャミン王子私設兵は変わらず君とヒュリコフが参加する事でよろしいか?」と確認します。
バビマイナは了承します。
カミーラの参加理由と護衛たちの見解
クラピカは、前回不参加だったカミーラが心変わりした理由を尋ねます。
サカタは初回は様子見で真偽を確かめた、ここでの事件は把握しているはずだからカミーラなりのリターンがあるのだろうと推測します。
ハシトウは理由は本当に受講かもしれないし情報収集、暗殺、協定、調略、謀略と様々な可能性を挙げ、絞り切れないと答えます。
カミーラの私設兵の能力とクラピカの警戒
バビマイナは、カミーラ王子の私設兵は不可持民出身者特有の呪術を駆使すると聞いており、それが事実だとして果たして念能力によるものか、標的は本当にワブルなのかと不安に思います。
カミーラの私設兵が一人で参加という所に確固たる意志を感じ、カミーラの性格からみて教わりに来る事はない、何かをしに来るのは間違いないと考えます。
センリツの手紙とカミーラの秘密
センリツからの手紙に記された各王子の秘密の中にカミーラのものは無かったが、実は動かざるを得ない程の秘密をカミーラが抱えているかもしれないと推測します。
相手の出方次第であり、チョウライとの契約もあるため慎重に動かねばならないと考えます。
カミーラ王子の私設兵への対応策
クラピカは、できるだけカミーラ王子の私設兵とワブル王子を近づけさせたくないと考え、ビルにシフトはきつくなるが2人で対応しようと指示します。
ビルは了解します。
王妃とワブル王子の安全確保
クラピカはシマヌにも家事は二の次でなるべく王妃と王子の側にいてほしいと頼みます。
シマヌは了承します。
ハルケンブルグの死亡と葬送
ハルケンブルグの心臓が停止します。
医師がベンジャミンに報告するよう指示を出します.
ベンジャミンはバルサミルコ(ハルケンブルグ)と通話中、「その場合遺体は本日正午に第3層から第2層への中央階段を上がって第1層の安置室へ運ばれるそうです」とバルサミルコから報告を受けます。
ベンジャミンは、全体アナウンスと支持者達の見送り、私設兵による運柩、この3つがハルケンブルグの最後の望みかと尋ねます。
バルサミルコは「はい、死期を悟った王子自らの遺言です。いかがしますか?」と尋ねます。
ベンジャミンは望み通りにさせてやれと指示し、ハルケンブルグの意向だと明言せずとも自分たちが彼の意志を尊重したことは伝わるため、支持者の悲しみが怒りに変わらぬよう厳粛に敬意をもってことを進めるよう取り計らうと告げます。
早急にハルケンブルグの私設兵がそちらへ移動出来るよう訴訟を全て取り下げるよう裁判長(クレアパトロ)に伝えてくれと指示します。
バルサミルコは、私設兵が到着次第葬送式と検視について彼等と合議し経過を見届けるため、ベンジャミンのもとへ戻るのはハルケンブルグの遺体と同じ時刻になると伝えます。
ベンジャミンはくれぐれも丁重に扱うよう指示し、労をねぎらいます。
ハルケンブルグは心の中で兄に感謝します.
ハルケンブルグ王子の逝去がニュースになります.
「ハルケンブルグの葬列が中央階段を通り第1層へ向かいます。第3層の皆様、最後のお見送りは中央階段広場にてお願いいたします」とアナウンスされます。
各勢力の動向
ハルケンブルグの死をきっかけに、継承戦はさらに混迷を深める。
各勢力はそれぞれの思惑を胸に、動き出す。
幻影旅団の思惑
ノブナガ、フェイタン、フィンクスは話をしています。
ノブナガは、この王子はどれかの組のケツモチかと尋ねます。
フェイタンは否定します。
フィンクスは、なら関係ない、さっさと第4層へ行こうと促します。
ノブナガは、ヒンリギが機転をきかせて受信機を見つかりにくい所へ隠してくれたおかげで時間に余裕が出来たため、エイ=イのアジトへ向かう前に他の2組に確認しておきたい事があると告げます。
フィンクスはエイ=イの事かと尋ね、ノブナガは肯定します。
フェイタンは無駄だと一蹴し、どうせ潰す相手の事を何を聞くのかと疑問を呈します。
ノブナガは、そりゃ潰し方に関わる事に決まってんだろうが、連中の返答次第じゃこっちも総力戦になると反論します。
フェイタンは意味不明だと呆れ、フィンクスは敵に惚れて妄想力高めるのはマジでキメェと吐き捨てます。
ノブナガは、まあ杞憂に越した事はねェがオレの予感が的中したらお前らボコすからなと脅します。
それぞれの思惑
クラピカは、できる限りカミーラ王子の私設兵とワブル王子を近づけさせたくないため、ビルとシマヌに警戒を強めるよう指示を出していました。
継承戦の鍵を握る能力を持つ王子たちの動向、そして暗躍するマフィアの存在。
クラピカは、ワブル王子を守るという重責を担いながら、複雑に絡み合う状況を冷静に見極めようとしています。
一方、ツェリードニヒは念能力の修行に没頭し、さらなる高みを目指していました。
その異常なまでの成長速度は、他の王子たちにとって脅威となることは間違いありません。
それぞれの王子、それぞれの護衛、そしてマフィア。
様々な勢力がそれぞれの思惑を秘め、暗中模索を続けています。
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