この記事では、呪術廻戦270話「夢の終わり」のストーリーを徹底解説します。
伏黒恵と家入硝子の墓参りから始まり、宿儺の残骸をめぐる結界の危機、加茂や真希たちの新たな動向、そして虎杖悠仁らの最後の任務へと続く複雑な展開を、キャラクターたちの関係性やそれぞれが抱える葛藤とともに振り返ります。
今後の展開や結末にも期待が高まる一話となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
伏黒恵と家入硝子、宿命に向き合う瞬間
伏黒恵と家入硝子が伏黒家の墓参りをする場面から物語が始まります。
家入は津美紀の遺体をエンバーミングしたことに触れ、死者を美しく保つことが自分の喜びだと語ります。
伏黒は淡々とそれに応じますが、彼らの間に流れる静かな感情の交錯が描かれます。
伏黒家の墓参りと家入硝子の思い
伏黒恵と家入硝子が訪れたのは、伏黒家の墓地です。
ここで、家入は伏黒津美紀の遺体のエンバーミングを担当したことに触れます。
彼女は、「死んだ人が自分のおかげであの世でも綺麗でいられるのなら、それが嬉しい」と語りながら、タバコをふかします。
さらに、「夏油も私に任せておけばよかったのに、馬鹿だよね」と、昔の思い出にふけりながら苦笑します。
しかし家入硝子はあの世の存在を信じていないことについても明言します。
その言葉に伏黒は「ですね」と返答します。
伏黒恵、次なる任務へ向かう!家入硝子が煙草を捨て禁煙した理由とは
伏黒恵は墓参りを終え、次の任務へと向かいます。
家入硝子は静かにタバコを消し、ゴミ箱に捨てるシーンが描かれます。
家入硝子は禁煙していましたが渋谷事変で昔を懐かしみ再び喫煙者に戻っています。
懐かしさとは夏油傑のことで、青い青春時代のことを思い出しその未練から喫煙を再開したのです。
しかし最終決戦で五条悟も夏油傑も本当の意味で弔われました。
家入硝子は青い青春と真に別れ告げ、その心の表れが禁煙という行為だったのです。
宿儺の残骸と結界の危機
物語は一転し、楽巌寺、歌姫、新田明が結界の前に立ち、伏黒恵から剥がされた宿儺の残骸に向き合っています。
その中には吸収された天元が残されており、残骸を据え置くことで一時的に結界が保たれていますが、代替案が必要であることを歌姫と新田明は指摘します。
一方、楽巌寺は「焦るな」と若い彼らに声をかけ、「皆まだ若いんだ、大丈夫だ」と穏やかな口調で励まします。
楽巌寺は懐古的な主義を持った人物でしたが夜蛾や虎杖悠仁達を見て心に変化が生じたのでしょう。
楽巌寺もまた五条悟と同じく若い芽に可能性を見出し未来を託したのです。
加茂家と真希の動向、東京の未来
加茂家の物語に続き、真希は新たな戦いに向けて動き出します。
伏黒の生還が東京の呪霊対策に大きな変化をもたらす中、米軍に連れ去られたプレイヤーの奪還作戦が進行します。
東京はまだ不可侵領域として封鎖されており、呪霊たちとの戦いが続いています。
加茂と母たちの再会
加茂は母たちと仲良くなり、家族としての絆を深める描写が続きます。
加茂は種違いの弟を肩車して楽しげに歩く姿が印象的で、この平和な瞬間が物語の静かなひとときとして描かれます。
家族との時間を過ごすことで、彼の中に新たな決意が芽生えつつあります。
真希の新たな任務と戦いの準備
真希は、大道鋼に刀を渡し、新たな任務に向けて準備を進めます。
死滅回游が機能を失ったことで、受肉タイプのプレイヤーへの措置が話し合われ、伏黒恵の生還により虎杖悠仁と来栖華が呪物と被害者を分離する方針が確定します。
米軍に連れ去られたプレイヤーの奪還作戦が進行しており、東京は依然として不可侵領域として封鎖されていますが、真希は独り言のように「私ならそこに身を隠す」と、暗示的なアドバイスをつぶやきます。
受肉組である大道鋼と河童は天使の術式で引き剥がされれば現世の留まることはできません。
真希は修行の恩もあり二人を気遣い助言したのでしょう。
大道鋼と河童の反応
真希が刀を渡すと、大道鋼は「斬るモノには困らなさそうだな」と新宿に身を隠すことを決意したようです。
一方、河童は呪霊との戦いに対して「呪霊と取る相撲はつまらない」と不満げに応じ、あまり乗り気ではない様子です。
彼らのそれぞれの反応が、今後の戦いにおける性格の違いを際立たせています。
さらに、大道鋼は「鷲を消すときは貴様が来い。斬ってやる」と不敵に言い放ち、真希はそれに対して軽く笑います。
大道鋼は自身が受肉体であることを理解し、いつまでもこの生活が続かないことを悟っているようです。
シャルルと高羽、日常の中の非日常
戦場の外では、シャルルや高羽といった日常を過ごすキャラクターたちが描かれます。
彼らはそれぞれの目の前にある課題に取り組んでいますが、どこか滑稽なユーモアが漂うシーンも見受けられます。
シャルル、締切に追われる日々
シャルルは読み切りの締切に追われ、忙しい日々を過ごしています。
このシーンでは戦いとは無関係に、創作に没頭する彼の姿が描かれます。
彼の姿は、一見すると戦場とは無縁の穏やかな日常ですが、その裏には彼なりの戦いがあることが暗示されています。
甘井の自己満足のための謝罪
甘井はいじめられっ子に謝罪します。
しかしいじめられっ子は言葉を交わすことなく逃げてしまいます。
甘井は「まともになりてぇな」としゃがみ込んでしまいます。
しかしいじめられっ子にしてみれば甘井の謝罪など必要なく、もう自分の人生に関わらないで欲しいと思うのは当然のことです。
この謝罪はいじめられっ子を思ったものではなく甘井のただの自己満足のためのものです。
高羽と羂索(偽夏油)?のコメディ風のやり取り
高羽はファミレスで、ほぼ見た目が羂索(夏油)にそっくりな相方とネタについて話し合っています。
「下ネタはいいが、エロ系は控えよう」と高羽が提案する一方で、偽夏油は「下ネタとエロ系の違いがわからない」と返し、二人のやり取りはどこかコメディ風です。
高羽が「ネタ合わせしよう」と言うと、偽夏油は「大きな声でネタ合わせとか言わないで」と照れくさそうに返します。
羂索に似た人物の正体
高羽の新たな相方である羂索に似た人物は一体誰なのでしょうか?
おそらく高羽の術式によって生み出された理想的な相方(羂索)だと思われます。
高羽は羂索の戦いで自分が理想とするお笑いの道を再確認しました。
そしてその道を一緒に歩いていける人物は羂索だったのです。
羂索は乙骨憂太によって祓われましたが高羽の術式なら復活、似た人物の創造も可能でしょう。
日車の葛藤と圧力
日車は不起訴となりました。
総監部から術師としてこき使いたいという圧力がかかったため不起訴処分となったようです。
現在の総監部はおそらく日下部がいるので、日車の実力を末恐ろしいと評価した彼が圧力をかけたのでしょう。
そんな中、遺族の代理人として奮闘する同僚の女性が「日車さんをぶちこんでみせます!」と意気込みを見せます。
日車は困惑しながらも「頼む」と応じますが、彼の表情にはまだ不安が残っています。
天使と伏黒恵、そして宿儺との因縁
伏黒恵と天使との間で宿儺に関する話題が展開されます。
宿儺の中にある来栖華の記憶を掘り起こされたことが示唆され、伏黒はその責任を果たす決意を固めます。
伏黒恵、来栖華との約束
天使は、伏黒に対して「宿儺の中にある来栖華の記憶が掘り起こされている」と語ります。
これを受けて伏黒は、来栖華が宿儺との戦いで負った傷の責任を取ると誓います。
彼は「これからは俺が来栖の右腕になる」と決意を表明しますが、それに対して来栖華は気の早い冗談で「式はいつにしますか?」と問いかけます。
これに対して、伏黒は「そういう意味ではない、任務があるから後で話そう」と焦り、言葉がカタコトになってしまいます。
伏黒恵はいつになく動揺していることから、少なくとも来栖華を特別な女性だと認識しているようです。
来栖華の願いが叶い二人が結婚する未来も遠くないのかもしれません。
虎杖悠仁、伏黒恵、釘崎野薔薇が最後の任務へ
伊地知が虎杖悠仁、伏黒恵、釘崎野薔薇に対して、次の任務を説明します。
被害者が福沢宗太という男性であり、彼の顔が婚約者には異常に変化して見えるという謎の事件が発生しています。
福沢宗太の異常な顔の謎
福沢宗太という26歳の男性は、2週間ほど前から同棲中の婚約者によって「顔が変わった」と言われていました。
しかし、婚約者以外の人々からは特に顔に変わった様子は見られません。
この事件に対し、伏黒は呪霊の関与は低いと予測しつつも、呪詛師の仕業である可能性を指摘します。
さらに死滅回游のプレイヤーだと予想します。
呪詛師の迷惑行為と三人の連携
伏黒はこの事件を呪詛師の迷惑行為と捉え、虎杖悠仁と釘崎野薔薇とともに対処に当たります。
彼ら三人なら、この程度の事件は楽勝だと虎杖は楽観的に考えますが、八十八橋の時のように被害が拡大する可能性もあるため、慎重に対処することが求められます。
最後の任務が始まり、物語は次回のクライマックスへ向かって進んでいきます。
次号、ついに最終回。
五条悟の復活、再登場はどうなる!?
最終回間近になっても五条悟の復活説は支持を得ています。
果たして五条悟の再登場は実現するのでしょうか?
五条悟の葬式、死亡について全く触れられない違和感
五条悟は死後も回想で毎週のように登場していました。
前回も手紙で登場しています。
しかし270話では五条悟という名前も登場しませんでした。
津美紀の埋葬が終わっているので五条悟の埋葬も終わっているはずですがそのシーンはありません。
御三家の五条悟の葬式となると関係者が出席しそれなり大規模なものになるはずです。
その描写もないことは不自然に感じられます。
このことから五条悟は死亡していないのではないかと一部の読者に指摘されています。
最終回は夢オチ全滅バッドエンド!?
270話のタイトルが「夢の終わり」で不穏だと感じる読者が多いようです。
現在の平和な日常は実は全て夢だったのではないかいう考察も多数生まれています。
不自然すぎる死者の復活
釘崎野薔薇、日下部、日車、羂索など死亡したと思われたキャラが一斉に復活していることが不自然だと指摘されています。
しかもその理由は一切語られていません。
このことから実は虎杖悠仁たちは宿儺に敗北し既に全滅しているのではないかと考察されています。
虎杖悠仁の領域展開の存在しない記憶の中にいる、高羽の術式の夢の世界にいるなど様々な説が浮上しています。
少年ジャンプでバッドエンドは絶対にない!
呪術廻戦の結末がバッドエンドになると予想する読者は多いですが、これまでの少年ジャンプ作品でバッドエンドに終わった例はほとんどありません。
次回予告には「圧巻のフィナーレ」と記されており、バッドエンドの要素は見当たりません。
さらに、芥見下々先生は「みんなが納得する最終回にする」と言っていたため、ノーマルエンドかハッピーエンドになることがほぼ確定だと思われます。
もしもバッドエンドにするつもりであれば、宿儺戦の後に反省会のような日常回で時間を使うことはしないでしょう。
私がブログを運営している経験から言うと、「バッドエンド」のようなネガティブな言葉はアクセスを集めやすい傾向にあります。
ブログに限らず、特にSNSやYouTubeのように強制的にタイトルが目に入るメディアでは顕著です。
また、次号予告には「キャンプファイヤーでグランドフィナーレ」と書かれており、「キャンプファイヤー」が物語に登場するのではないかと予想する読者も少なくありません。
しかし、この「キャンプファイヤー」は巻頭カラー作品の『アオノハコ』をフィーチャーし、学園祭をテーマにした次号予告に過ぎません。
ジャンプの予告では、巻頭カラー作品のテーマに合わせたキャッチコピーをつける習慣がいつの頃からか定着しています。
したがって、次号予告の「キャンプファイヤー」は本編の内容とは全く関係がないのです。
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