この記事では、呪術廻戦最新話265話「あの日」で描かれた衝撃的な展開を詳細に解説いたします。
虎杖の故郷での出来事、そして明かされる宿儺の真意とは? 伏黒恵や釘崎野薔薇など、登場する人物たちの動向も交えながら、物語をより深く理解するための情報を網羅的にご紹介します。
読者の皆様は、この記事を読むことで以下の事が理解できるようになります。
- 265話で虎杖と宿儺が訪れた場所の詳細
- 虎杖の過去に関する新たな情報
- 宿儺の真意と、虎杖との決定的な決裂
それでは、呪術廻戦の核心に迫っていきましょう。
1. 故郷・岩手県北上駅:変化と変わらない風景の中で
265話では、虎杖と宿儺が岩手県北上駅に降り立ちます。
虎杖の故郷であるこの地で、二人の間にはどのような会話が交わされたのでしょうか。
1-1. エスカレーターでの会話:術式の副作用と領域の謎
宿儺と虎杖は、エスカレーターに乗りながら会話を繰り広げます。
術師同士の戦いにおいて稀に発生する「相手と繋がる」という現象。
これは、呪力が人間の感情を起源とするがゆえの副作用だと宿儺は説明します。
しかし、虎杖と宿儺の関係は、この説明では当てはまりません。
宿儺は虎杖に問いかけます。
「これが小僧の領域か?」と。
しかし虎杖自身も、この状況を理解できていません。
「必死だったから分かってねぇよ」と答えるのみでした。
1-2. 鬼剣舞の像が目印!虎杖の育った街並みを巡る
駅の外には、地元民にしか知られていない「鬼剣舞」の像が立っています。
この像の存在により、舞台が岩手県北上駅であることが明確になります。
虎杖は仙台生まれですが、6歳から7歳までの間、祖父の仕事の都合で岩手県に住んでいました。
虎杖は作者である芥見下々先生と同じ出身地だったということになります。
10年ぶりに訪れた故郷は、過疎化が進み、寂れてしまっていたのです。
1-3. 思い出の公園:変わってしまった風景と変わらぬ心
虎杖は、子供の頃によく遊んでいた公園に宿儺を連れて行きます。
しかし、公園からは遊具が消え、当時の面影はありませんでした。
虎杖は公園で紫陽花の花を見つけますが、それを朝顔と間違えてしまいます。
すかさず宿儺に指摘され、「花の名前なんて分かるんだな」と驚きます。
宿儺は「伏黒恵の記憶だ」とごまかします。
宿儺は虎杖の過去に興味はなく、記憶を読み取っていないと強がります。
2. 宿儺の真意:命の価値観をめぐる対立
虎杖は、故郷で見た風景や過去の記憶を通して、命の価値について語り始めます。
その考えを宿儺にぶつけますが…。
2-1. ザリガニ釣り対決!最強の術師VS少年の心
虎杖と宿儺は、川でザリガニ釣りを始めます。
虎杖は宿儺を挑発し、「最強の術師様はザリガニも取れねぇのか」とけしかけます。
宿儺は虎杖の挑発に乗り、ザリガニ釣りの仕掛けを奪い取ります。
結果は、宿儺が大型のアメリカザリガニ、虎杖が小型のニホンザリガニを釣り上げます。
虎杖は「ニホンザリガニの方がレアなんだよ」と誇らしげに言い、宿儺は少し悔しがります。
2-2. 虎杖の人生観:役割を超えた命の価値
虎杖は宿儺に、最近まで「自分の役割を理解し、全うしていくことが生きていくこと」だと考えていたことを明かします。
そして、「役割を果たして死ぬことができれば、正しく死ねたと言える」と考えていたことも。
しかし、虎杖は考えを改めます。
犬の散歩や家族を養うなど、どんな役割であっても、それはあくまでも人生の一部に過ぎないのだと。
たとえ病気で寝たきりになってしまったり、誰とも繋がらず何も残らなくても、その人自身の思い出や記憶がどこかに存在しているだけで、人の命には価値があるのだと虎杖は考えを巡らせます。
虎杖は、これまでに出会って亡くなった人々のことを思い出します。
祖父、順平、七海、釘崎野薔薇、脹相、五条…。
彼らの死に方はそれぞれでしたが、虎杖にとって、その死は決して軽いものではありませんでした。
釘崎野薔薇は男性用の制服を着ているため虎杖の想像である可能性が高いです。
2-3. 宿儺の答え:理解はできる、だが感情は動かない
虎杖は宿儺に対し、人間は道具ではなく、生まれた時から役割が決まっているわけではないと訴えます。
そして、宿儺に、宿儺以外の人間を知ってもらいたい、人間には宿儺が価値を見出せないような尊い部分があることを理解してもらいたいと切望します。
しかし宿儺は、虎杖の言葉に対し、何の感情も示しません。
虎杖の言葉はすべて理解できると言いながらも、それは宿儺にとって寂れていく街を受け入れるのと同じように、感情を伴わないものでした。
それは虎杖が寂れた街を当然のように受け入れてしまった感情と似たものでした。
虎杖は宿儺の反応を見て落胆します。
宿儺には、人間の持つ心の機微や、命の尊さを理解してもらうことはできなかったのだと悟ります。
3. 宿儺への最後の命令:すれ違う想い、そして決別へ
虎杖は、宿儺に伏黒を解放するようにと要求します。
さらに自分の体に戻ってくるなら生かしてやると選択肢を与えます。
もし宿儺が虎杖の体に戻ってくるのであれば、自分を殺すことはしないと約束します。
しかし、虎杖の願いは届きません。
宿儺は、虎杖の言葉を「勘違いも甚だしい」と一蹴します。
そして、虎杖の目の前で、虎杖の言う「価値のある人間」を皆殺しにしてやると言い放ちます。
宿儺は、虎杖の憐憫の情に激昂し、その怒りを晴らすために、さらなる殺戮を繰り返そうとしています。
3.1 虎杖の領域展開の正体とは?地蔵菩薩印との関係性から探る
虎杖の領域展開は彼自身もその正体について把握していません。
その謎の正体を探るヒントは虎杖の領域展開の掌印が地蔵菩薩印である点にあります。
地蔵菩薩(じぞうぼさつ)は、仏教の信仰対象である菩薩の一尊で全ての命を育むように、苦しむ人々を無限の慈悲で救う存在とされています。
地蔵菩薩は、釈迦が入滅した後から弥勒菩薩が現れるまでの無仏の時代において、六道(地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人道、天道)の全ての衆生を救済することを誓った菩薩です。
地蔵菩薩(じぞうぼさつ)と閻魔大王(えんまだいおう)は、日本仏教において深い関係があります。
地蔵菩薩は、六道輪廻の中で苦しむ衆生を救済する慈悲深い菩薩として知られていますが、同時に閻魔大王としても信仰されています。
265話では虎杖が宿儺に慈悲を与え救済の道を示しました。
しかし宿儺はそれを拒み、虎杖は閻魔となって宿儺を祓うこととなるのです。
3.2 宿儺をいつでも殺せる虎杖の領域展開の能力とは?
領域展開は術式の必中効果という恐るべき力が宿っています。
そして虎杖の術式は魂に直接作用する御厨子です。
宿儺は既に虎杖の領域展開の中にいて必中効果の対象となっています。
さらに虎杖は宿儺に慈悲を与えることで縛りが発生している可能性があります。
虎杖が今、魂を捉える御厨子・解を発動すれば宿儺は一溜りもないでしょう。
宿儺が虎杖の領域展開をくらった時点で既に勝負は決していたのです。
4. 宿儺はこのまま死亡!?切り札は一億人呪霊爆弾
呪いの王である宿儺が何もできずに死亡しこのまま終わるとは考えられません。
宿儺は何かを企んでいることは明白でしょう。
4.1 宿儺の虎杖の価値のある人間を皆殺しにするの真意とは?
宿儺(伏黒)の手には天元との超重複同化による一億人呪霊の創造権が握られています。
同化の発動には死滅回游の終了(伏黒、裏梅以外のプレイヤーの死亡)と日本人全員の死亡という物語終了レベルの制約があります。
しかし追い詰められた宿儺が自分の命を縛りとしていくつかの制約をスキップし同化を発動させることも可能かもしれません。
そうなれば宿儺の発言通り、虎杖が言う価値のある人間は同化という皆殺しに遭うことになります。
もし一億人呪霊が誕生するならまだ領域展開の謎を残す伏黒の活躍も見れるかもしれません。
コメント