「カグラバチ」56話「夜更け」では、ハクリの決死の妖術発動、座村と巻墨の絆、そして妖刀「飛宗烏」の驚異的な力など、見どころ満載の展開が繰り広げられます!窮地に立たされたハクリを救う巻墨の女性の機転、洗脳された妖術師たちの猛攻に立ち向かう座村と漆羽、そして、ついに明かされる巻墨一族の秘密とは?
主従関係を超えた座村と巻墨の深い絆、そして、戦場を駆け抜ける座村の雄姿に、心揺さぶられること間違いなし! 圧倒的な力を持つ妖刀「飛宗烏」が炸裂する瞬間を見逃すな!
ハクリ、窮地で覚醒!
今回のセンターカラーは、緊迫感溢れるシーンで幕を開けます。黒スーツに身を包んだハクリが、仮面を装着し、妖術を発動している姿は、まさに鬼気迫るものがあります。読者の心を掴む、印象的なイラストですね。
ハクリの妖術は、彼自身の身体に大きな負担をかける、諸刃の剣です。脳の機能を損傷し、二度と妖術が使えなくなるリスク、さらには死に至る可能性もあるという、まさに命懸けの力なのです。
ハクリは、一度妖術を使うと30分の回復時間が必要となります。これは、リスクを最小限に抑え、再び妖術を発動するための猶予期間です。しかし、巻墨の命を懸けた行動を目の当たりにしたハクリは、まだ10分しか経っていないにもかかわらず、再び妖術を使う決意を固めます。
仲間を守るため、己の命を顧みないハクリの勇姿は、読者に感動を与えるとともに、今後の展開への期待感を高めます。
巻墨の女性、機転を利かせてハクリを救出!
座村か漆羽に触れることで、彼らを妖術の対象に登録しようとするハクリですが、激しい消耗により、力尽きて倒れてしまいます。
間一髪のところで、巻墨の女性が機転を利かせます。彼女は、ハクリをこの先も重要な戦力と見なし、移動陣を用いて仙沓寺の外へ転送し、安全な場所へと逃がすのです。
巻墨の女性は、冷静な判断力と的確な行動力を持つ、頼りになる存在です。彼女の機転によって、ハクリは命拾いし、今後の戦いに希望をつなぐことができました。
座村と漆羽、絶体絶命のピンチ!
松のおじさんの策略により、雫天石の武器を手にした妖術師たちは、洗脳されたかのように、座村と漆羽に襲いかかります。
彼らは、まるで人形のように感情を押し殺し、ただひたすらに攻撃を繰り返します。その姿は、不気味さと恐ろしさを同時に感じさせます。
漆羽たちは、連携プレーで応戦しますが、思考を持たない妖術師たちの物量攻撃の前に、次第に追い詰められていきます。
絶体絶命のピンチに陥った座村と漆羽。彼らの運命はいかに…?
巻墨一族、数奇な運命を背負う忍びの集団
巻墨の女性は、移動陣の定員が4名であることを確認し、契約者だけでも逃がそうと考えます。
巻墨一族は、数百年もの歴史を持つ忍びの集団です。彼らは代々、主君を選び、その身に仕え、命を懸けて守るという宿命を背負ってきました。
斉廷戦争では、神奈備の前身となる組織に仕え、多くの巻墨一族が命を落としました。
戦後も、生き残った巻墨一族は神奈備を支え続け、その血筋と伝統を守り抜いています。
歴史の影で活躍する巻墨一族。彼らの存在は、物語に深みと重厚さを与えています。
座村と巻墨、奇妙な主従関係の始まり
3年前、座村と巻墨の3人は、運命的な出会いを果たします。
座村は、巻墨の申し出に「余計なお世話だな」と突き放しますが、巻墨一族は主君に仕えるという絶対的な使命感から、座村を守ることを決意します。
慚箱(さんそう)の守護者は、妖刀契約者との相性によって選出されます。座村と巻墨の間には、特別な絆はありませんでしたが、巻墨の忍びとしての能力が、座村との共闘を可能にしたのです。
座村は、巻墨の護衛を受けることになりますが、彼らの過剰なまでの世話焼きに困惑します。
座村の腹が鳴れば、巻墨の長身の男性が瞬時に食事を用意し、ゴキブリが出れば、巻墨リーダーが素早く駆除し、朝目覚めれば、巻墨の女性がカーテンを開けてくれます。
まるで、至れり尽くせりのホテルのような生活ですが、座村にとっては、窮屈で息苦しいものでした。
「道具じゃない、仲間だ!」 座村の叫び
主君の面倒を見ることも、巻墨の重要な任務です。彼らは、座村の代わりに命を投げ出すことさえ厭いません。
しかし、座村は「こんな年寄りのために、お前らみたいなガキが死ぬのは許せない」と、巻墨の自己犠牲的な行動を拒否します。
巻墨リーダーは、子供のように見えますが、実は20代です。
座村は、巻墨たちに「主に仕えるなら、道具ではなく、仲間として接してほしい」と訴えます。
仙沓寺での生活は、互いに迷惑をかけ合いながらも、協力し合って生きていこうと提案するのです。
座村の言葉は、巻墨たちの心に響き、彼らの関係性に変化をもたらします。
座村、巻墨への熱い思い
「全員で切り抜けるぞ!!」
回想を終えた座村は、力強く宣言します。
座村らしい言葉に、巻墨のメンバーは笑顔を見せます。
巻墨の女性は、座村が自ら移動陣に乗るとは思っていませんでした。
座村は、巻墨を絶対に死なせないと心に誓います。
漆羽も、座村の揺るぎない決意を確信します。
崩れゆく建物、緊迫の脱出劇!
激しい戦闘により、建物が崩れ始めます。
座村は、研ぎ澄まされた感覚で敵の位置を把握し、攻撃を繰り出します。
漆羽は、その状況を利用し、座村を移動陣へと誘導します。
巻墨の女性は、座村と漆羽を仙沓寺の外へと転送することに成功します。
漆羽、座村を説得! 契約者の命の重み
戦場に戻ろうとする座村を、漆羽は引き止めます。
「奴らがただ道具として命を捨てたように思えたか!?」
漆羽の言葉に、座村はハッとさせられます。
巻墨の3人は、私情を挟まずに任務を遂行する忍びですが、座村だけは特別な存在でした。
彼を死なせたくないという強い思いが、彼らの行動原理となっていたのです。
生き延びることが、巻墨に対する誠意だと訴える漆羽。
彼は、国獄温泉の守護者が「生き延びなきゃ祟るぞ!!」と言っていた言葉を思い出します。
契約者の命は、それだけ重いものだと、座村に言い聞かせます。
ハクリ、妖刀を奪還!
「うるせぇな」
座村は、漆羽の言葉に反発します。
「そんなごもっともな理屈じゃね、欲しいものは…」
ここで、ハクリが口を開きます。
彼は、血まみれになりながらも、座村の妖刀を取り出すことに成功していました。
座村、妖刀「飛宗烏」で戦場を席巻!
座村は、妖刀「飛宗(とびむね)烏(カラス)」を手にし、妖術師たちを一掃します。
その剣筋からは、無数の烏の羽が舞い上がり、敵を翻弄します。
「お前らクビだ!!」
戦場に戻ってきた座村の雄姿は、まさに圧巻です。
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