秦と韓の激しい戦いが繰り広げられる『キングダム』813話「南陽の姿」では、南陽を無血開城した後、騰(トウ)将軍率いる秦軍が次なる王都新鄭(シンテイ)への進軍を開始します。
長い準備期間を経た秦軍に対し、韓国もまた兵力を集結させ、壮絶な戦いの幕開けを迎えます。
しかし、騰将軍には韓の心臓を突く秘策が隠されており、韓軍は思いもよらぬ方向に追い詰められていきます。
南陽の民の葛藤、飛信隊との絆、そして韓国の大軍に迫る騰将軍の秘策。
この物語は、中華統一に向けた壮大な戦いの転換点となる場面が描かれており、戦局がどのように動いていくのか注目が集まります。
この記事では、813話の展開を徹底解説し、騰将軍の戦略が韓国に与える影響や、飛信隊と南陽の民の絆など見どころを余すことなくお伝えします。
騰将軍の挑戦!南陽と新鄭の戦いの行方
紀元前230年、始皇十七年の秦国では、王都咸陽に緊迫した報告が入ります。
騰(トウ)将軍が、新たに王都新鄭(シンテイ)への進軍を決定しました。
南陽の無血開城から半年以上が経過しており、昌文君はこの遅れが練兵などの準備期間のためだと推測します。
一方、利斯は韓国が準備を整えている今、時間がかかりすぎていると懸念しています。
この戦略的な局面における秦軍と韓国軍の動きや、登場人物の視点を交え、詳しく解説していきます。
騰将軍の無血開城とその後の動き
騰(トウ)将軍率いる秦軍は、南陽を無血開城で制圧しましたが、その後の進軍は遅れていました。
昌文君はこの遅れが兵力の再編成や戦略の練り直しに費やされた時間だと見ていましたが、利斯は、韓国がその間に力を蓄え、戦況が不利になる可能性を警戒しています。
王都新鄭(シンテイ)の攻略は、中華統一の道を復活させるための重要な一手であり、ここでつまずけば韓の勢力を削ることもできなくなるという状況が強調されます。
南陽の民の葛藤と騰将軍の秘策
南陽の民は、飛信隊に対して複雑な感情を抱いていました。
彼らは、祖国が滅びることを恐れつつも、秦軍が壊滅することも望んでいないという状況にありました。
温形は、南陽の民を説得し、戦いに対する憎しみを捨てるよう働きかけますが、その結果として歯を失うほどの反発を受けます。
それでも、温形は飛信隊にお守りを渡し、無事を祈ります。
一方、騰(トウ)将軍はすっかり打ち解けた飛信隊と南陽の民の姿をその目で確認します。
騰将軍は南陽の管理を剛京と龍安に任せます。
龍安の心中は複雑で、祖国が滅亡することは避けたい一方で、騰将軍たちが戦死するのも望んでいないという思いが入り混じっています。
剛京は、これまでの南陽の努力が無駄になることを恐れ、必ず勝ってほしいと強く頼みます。
その後、龍安は騰将軍が以前話していた「新鄭(シンテイ)攻略の鍵は南陽にある」という言葉について尋ねます。
騰将軍は、龍安に周囲の大小の城に使者を送り、南陽の現状を広めてほしいと依頼します。
騰将軍の新鄭攻略の準備と韓軍の反撃計画
韓国王都新鄭では、韓軍が着々と兵を集め、決戦に向けた準備を進めていました。
洛亜完(ラクアカン)は、英呈平原まで秦軍を引き寄せる戦略を立案し、秦軍16万と韓軍16万が拮抗する状況を作り上げます。
さらに、韓全土から追加の5万兵力が集まる予定で、計21万の大軍で秦軍に立ち向かおうとしていました。
しかし、韓の大小の城々から次々と出兵拒否の報告が入り、その原因が南陽周辺にあることに気付いた韓側は、騰将軍の秘策が自国に致命的な影響を与えていることを察知します。
騰将軍の秘策が韓国を揺るがす!
韓国軍は、秦軍に対して21万の大軍を編成する計画を進めていましたが、騰将軍の秘策が彼らの戦力を大きく揺るがしていきます。
南陽周辺の城々から次々と出兵拒否が届き、韓軍内部は混乱に陥ります。
この記事では、騰将軍の策略が韓国の防衛体制をどのように崩していくのか、詳細に解説していきます。
騰将軍の秘策と韓国の動揺
韓国の大小の城々から、次々に「出兵数を減らす、または一兵も出せない」という報告が相次ぎます。
この異常事態に気付いた韓国の宰相、張(チョウ)は、すぐに原因を探ります。
そして、ヨコヨコにより出兵を拒否している城が全て南陽周辺に集中していることが判明します。
これは、騰(トウ)将軍が南陽の民心を巧みに操作し、韓国の兵力を削ぎ落とすために仕掛けた策略でありました。
この結果、韓国は予定よりも少ない兵力で秦軍に対抗せざるを得なくなり、士気が大きく低下します。
洛亜完の戦略が崩壊の危機に
洛亜完(ラクアカン)は、英呈平原まで秦軍を引き寄せ、韓軍の大軍勢で包囲しようという戦略を立てていました。
新鄭からは洛亜完と博王谷(ハクオウコク)が9万の兵を率いて出陣し、さらに王都圏の7万の兵を合わせて計16万の軍で秦軍を迎え撃とうと計画していました。
しかし、南陽周辺の城々から次々に出兵拒否の報告が届いたことで、洛亜完の戦略は崩れ始めます。
期待していた追加の5万の兵力が揃わなければ、韓軍は秦軍に対して圧倒的な優位を確保することができなくなり、戦局は秦に有利な状況へと傾いていきます。
騰将軍の秘策が韓の心臓に深く突き刺さる
騰(トウ)将軍の秘策は、韓国の中心に深く突き刺さり、韓国の防衛体制を徐々に崩壊させつつあります。
韓国王都新鄭には、韓全土からの5万の兵力が集結する予定でしたが、南陽の影響を受けた城々が出兵を拒否することにより、韓軍は予定した兵力を揃えることができません。
この状況に焦った韓国側は、秦軍に対抗するための防衛計画を再考しなければならなくなりますが、既に戦況は秦軍に有利に進んでいます。
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