ロッキーポート事件の真相に迫る!
10問10答企画で明らかになったロッキーポート事件。しかし文章が少し複雑なため「どういうこと?」と思った読者も多いようです。そこでこの記事ではロッキーポート事件の真相、さらに深く掘り下げて考察します。
事件の発端:ローの壮大な勘違い!?
この事件は、トラファルガー・ローの驚くべき勘違いから始まりました。
彼は「海賊島」にあるというポーネグリフを入手するため、ある国の国旗を掲げた「密輸船」に乗り込む計画を立てていました。
ところが、ローは同じ国旗を掲げていた全く別の船、「ロッキーポート号」に誤って乗船してしまいます。
この「ロッキーポート号」は、なんとその国の王と要人たちが乗る豪華客船!
ローの勘違いによって、事件は誰も予想しなかった展開へと進んでいくことになります。
なぜローは船を間違えたのか?
では、なぜローはこんなにも重大なミスを犯してしまったのでしょうか?
考えられる理由の一つとして、密輸船が巧妙な偽装工作を行っていた可能性が挙げられます。
海賊との取引を行う密輸船は、当然ながら海軍の目を欺く必要があります。
そのため、正規の船舶と見分けがつかないような偽装工作を施していたとしても不思議ではありません。
ローは、こうした密輸船の巧妙な偽装に騙されてしまったのかもしれません。
もう一つの可能性として、ロー自身の情報収集不足が考えられます。
彼はポーネグリフの情報を入手することに集中するあまり、乗り込むべき船の正確な情報を確認することを怠っていたのかもしれません。
いずれにせよ、ローのこの勘違いが、ロッキーポート事件の大きな発端となったことは間違いありません。
ゾロと似ている?
ローは船を間違えて大事件を起こしましたが、ゾロも船を間違えた過去があります。
ゾロが船を間違えるシーンはシャボンディ諸島での再集合時に描かれています。
2年間の修行を終えた麦わらの一味が再集結する際、ゾロは方向音痴のため、誤って他の海賊船に乗り込んでしまいました。
その船の乗組員たちはゾロの突然の登場に驚き、戦闘態勢を取りますが、ゾロは状況を理解せず、船を真っ二つに斬り裂きました。
その後、ゾロは「ぷはっ 船を間違えた!」と呟き、再び正しい船を探し始めます。
またローはコラソンのドジっ子属性を引き継いでいるとファンから指摘されています。
コビーと黒ひげ、それぞれの思惑
正義感溢れる若き海軍将校:コビーの目的
海軍のコビーは、海賊島で起こる密輸事件の捜査のために潜入していたと考えられます。
彼は、国の国旗を掲げた船が海賊と裏で繋がっているという情報を入手し、その真相を突き止めるべく海賊島へと向かったのでしょう。
コビーの正義感は並々ならぬものであり、海軍将校として、海賊との不正な取引を許すわけにはいかなかったはずです。
野望を胸に秘めた海賊:黒ひげの計画
一方、海賊の黒ひげは、海賊島を拠点とする海賊の王直を倒し、島を乗っ取る計画を企てていました。
彼は、ロックス海賊団に憧れを抱いており、かつてロックスが拠点としていた海賊島を手に入れることに強い執着を持っていたと考えられます。
黒ひげの海賊船「サーベル・オブ・ジーベック号」の名前の由来も、彼のロックスへの憧れを裏付けるものとして注目されています。
ジーベックは帆船の一種であり、ロックス海賊団の船もジーベック型の帆船であった可能性があります。
尾田先生は、船の名前がジーベックであることは偶然かもしれないと回答していますが、「偶然じゃないかもしれない」と含みを持たせている点も興味深いところです。
黒ひげは、海賊島を手に入れることで、自らの野望を実現するための足掛かりにしようとしていたのでしょう。
密輸船はどこの国のもの?
ローもまた、かつて彼の命を救った「コラソン」と同様に、時折ドジな一面を見せます。今回の密輸船事件でも、ローが一瞬、間違いを犯したのではないかと考えられますが、これは密輸船が巧妙に偽装されていたために起こったものと推測されます。さらに、この密輸船がどの国のものかは明らかになっていませんが、現場に海軍の若きエースであるコビーが派遣されていることから、密輸船の存在自体は確かなものと思われます。
また、世界政府がこの事件を利用し、コビーを英雄として称え、ローに対しては王下七武海という特殊な地位を与えた背景には、密輸行為に国が絡んでいた可能性が浮上します。もし国家が密かに海賊と結託し、密輸活動をしていたのだとすれば、それは単なる犯罪行為では済まされない問題です。しかし、ローのような人物が利用され、コビーが英雄化されることで、政府は民衆の信頼を保ちながら密輸という事実を隠蔽した可能性があります。
この事件は単なる密輸にとどまらず、海軍や政府が背後で操る複雑な陰謀の一端を示唆していると考えられます。
ロッキード事件がモデル!?
「ワンピース」に登場する「ロッキーポート事件」と、1970年代に起きた「ロッキード事件」は、名前の類似からファンの間で「ロッキード事件がモデルになっているのでは?」と推測されています。
ロッキード事件とは何か?
1970年代に発生したロッキード事件は、世界的な賄賂スキャンダルの代表例です。アメリカの航空機メーカーであるロッキード社が、航空機「L-1011 トライスター」を各国に売り込むため、アメリカ、日本、オランダ、イタリア、ドイツなど複数の国の政府関係者や政治家に多額の賄賂を贈ったことが明らかとなりました。特に日本での影響は大きく、当時の田中角栄元首相が賄賂を受け取ったとして逮捕・起訴され、日本の政界に大きな衝撃を与えました。この事件は、政府や大企業の癒着の象徴とされ、現在でも企業倫理や政治の透明性を問い続ける事例として語り継がれています。
ワンピースのロッキーポート事件とロッキード事件の類似性
「ワンピース」世界でのロッキーポート事件は、詳細が完全には明かされていませんが、ファンの間でロッキード事件と共通する要素が指摘されています。もし、ワンピースの世界で一部の国が密輸に関与し、政府関係者が何らかの利益や賄賂を受け取っていたのであれば、これは「ロッキード事件」に匹敵する大スキャンダルとなるでしょう。
また、ロッキーポート事件では、海軍のSWORD部隊に所属するコビーが捜査に関わっていることが知られていますが、政府が本気で密輸を根絶しようとしているようには見えません。むしろ、この対応の遅さや曖昧さには、過去の政府の腐敗と似た傾向が見受けられます。たとえば、海軍がアーロンと裏取引を行ったり、ドフラミンゴがドレスローザを掌握するのを黙認していたりと、ワンピースの世界政府はしばしば影で取引を行い、海賊と利益を共有することも厭わない組織として描かれています。
3人の共闘と事件の結末
敵同士が手を組む時
海賊島で鉢合わせたロー、コビー、黒ひげの3人は、それぞれの思惑を抱えながらも、最終的に王直を倒すために共闘することになります。
ローは、誤って豪華客船をジャックしてしまったことで、国の王と要人たちを危険に晒してしまいました。
コビーは、海賊との密輸事件を捜査するために潜入していましたが、単独で王直を倒すことは困難でした。
黒ひげは、王直を倒して海賊島を乗っ取ることを目論んでいましたが、ローやコビーの存在が邪魔になる可能性がありました。
このように、3人はそれぞれ異なる立場にありながらも、共通の敵である王直を倒すために手を組むことになったのです。
事件の結末
3人の共闘により、王直は倒され、事件は終結しました。
黒ひげは海賊島の新たな支配者となり、ローは王直の部下100人の心臓を政府に献上することで王下七武海に、コビーは王と要人たちを守った英雄として名を上げることになりました。
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