この記事では2024年10月14日発売のワンピース1129話「生人形(リヴドール)」についてのネタバレあり(早バレの掲載はなし)の解説をします。
今回のワンピース1129話では、太陽神と名乗る巨人と麦わらの一味が繰り広げる新たな激闘が描かれています。
謎の巨人が神として振る舞いながらも、彼の正体は果たして何者なのか。
この記事では、このエピソードを詳細に解説し、太陽神の行動や目的について深掘りしていきます。
偽太陽神の正体は箱庭を作り太陽神を演じるキモオタ巨人!?
チョイ見せで判明!偽太陽神はオタク気質で人間を箱庭に閉じ込め太陽神を演じロールプレイングする変態巨人!
一人称「拙者」はオタク由来だった!
偽太陽神が使う一人称「拙者」は、一見すると侍由来の言葉に見えます。
巨人族は長寿であるため、ワノ国の侍と交流があった可能性も考えられます。
また、ヤマトのように、書物の登場人物に憧れてその言葉を真似することも考えられるでしょう。
エルバフにある太陽神に関する書物の中で、太陽の神が「拙者」という一人称を使っていたと伝えられているのかもしれません。
さらに、「拙者」という一人称はオタクが好んで使うことでも知られています。
このことから、偽太陽神は太陽の神の一人称を真似しているか、あるいは単にオタク的な性格を持っている可能性が高いと推測できます。
1129話の1ページ目では、彼は「生人形(リヴドール)共」と、人々を閉じ込めたブロックの国の住人たちを呼んでいます。
さらに、「拙者の部屋」と言いかけて「神殿」と訂正したり、「ウチのペット」と言いかけて「我が下僕達」と言い直している場面もあります。
これらのことから、偽太陽神はまさに太陽の神を演じ、自分の理想の国に人々を閉じ込めてロールプレイを楽しんでいる様子が窺えます。
まさにオタク的な振る舞いが感じられ、以前の偽太陽神に関する考察が当たっている可能性が高まったと言えるでしょう。
ワンピース1129話「生人形(リヴドール)」の世界
扉絵から心温まる忍者修行のシーンが描かれ、ヤマトやお玉、しのぶたちの成長が伺えます。
しかし平和な編笠村に突如現れた「太陽神」と名乗る巨人が物語に波乱を巻き起こします。
その威圧的な姿に怯える住民たちと、実はコミカルな一面を持つ偽太陽神との対立が繰り広げられる中、ルフィたちのブロックの国への疾走と巨人との緊張感溢れる対決が幕を開けます。
扉絵連載「鬼の子ヤマトの金稲荷代参」
1129話の扉絵では、ヤマトが登場し、お玉やしのぶとともに忍者修行をしている様子が描かれています。
舞台は編笠村で、ヤマトは狛ちよに乗りながら、お玉の修行を応援しています。
しのぶも太った姿に戻り、賑やかな修行風景が展開されており、ほのぼのとしたシーンとなっています。
太陽神の登場と「生人形(リヴドール)」
太陽神と呼ばれる巨人が「ブロックの国」に突如現れ、その威圧的な姿に住民たちは恐怖に震えます。
「太陽神様、どうかお鎮まりください」と懇願するモブたちに対し、巨人は住民たちを「生人形(リヴドール)」と呼び、完全に自分の支配下に置いている様子が描かれています。
しかし、この巨人は本当の太陽神ではなく、巨人が「太陽神」を演じているだけであり、その行動はどこかコミカルです。
彼は、自分の住む部屋を「神殿」と呼び直したり、ペットを「下僕」と表現するなど、その言動にはズレた部分が多く見られます。
ルフィたちと巨人の対決が始まる
ルフィたちは、イスカットに乗ってブロックの国を疾走します。
ナミは「太陽神が恐ろしい」とつぶやき、ゾロも「何が神だ、あれは悪魔だ」と厳しい言葉を投げかけます。
ルフィは「せっかくあいつが作った建物だから壊さないように」と言うものの、イスカットが誤って建物を破壊してしまうというコメディタッチの場面も。
この緊張感とユーモアが混じり合うシーンは、ワンピースらしい展開です。
太陽神はイスカットの行動に疑問を感じ、「なぜ彼らを助けるのか?」と問いかけますが、その問いにルフィたちは特に答えることなく先へと進みます。
ブロックの国は、鏡に囲まれた箱庭のような世界であり、雲は天井から吊るされた綿、建物も巨人たちの部屋に合わせた設計であることが明らかになります。
太陽神と麦わらの一味の対決が加速する
ブロックの国で太陽神と名乗る巨人に捕らえられる麦わらの一味。
しかし、彼らはそれに屈せず、脱出を試みます。
太陽神は自身の力を過信し、一味を軽んじていますが、その傲慢さが思わぬ結果を招くことに。
ゾロとサンジが力を合わせて挑む場面や、耳神グルトバニーとの意外な結末が繰り広げられます。
この章では、太陽神の背景や麦わらの一味の行動に焦点を当てて解説します。
ワノ国風の言葉を話す太陽神
太陽神は、ワノ国の言葉を混ぜた話し方をしており、「拙者」や「ござる」などの言い回しを多用しています。
これにサンジはすぐに気づき、「侍の言葉を使ってねェか?」と指摘します。
太陽神の正体が単なる巨人でありながら、侍のような言葉を使う理由については、この時点では明らかにされていませんが、ワノ国との関係性が匂わされている点が興味深いです。
また、太陽神は「麦わらの一味ではこの壁は壊せない」と豪語し、金属の網でイスカットごと捕らえようとしますが、ゾロとサンジがその網を破壊して脱出に成功します。
力を合わせて敵の罠を突破するこのシーンでは、ゾロの剣技とサンジの「イフリートジャンブ」が見事に炸裂します。
耳神グルトバニーの結末と太陽神の驚き
脱出を果たした麦わらの一味を待ち受けていたのは、凶暴な耳神グルトバニー。
しかし、ルフィはその耳神をあっさりと焼き尽くし、骨だけにしてしまいます。
この予想外の展開に、太陽神は「ぐぬぬ…」と唸りながらも、その結末を受け入れざるを得ません。
グルトバニーは肉食うさぎの凶暴な神とされていましたが、その威厳もあっという間に失われました。
このシーンは、ルフィの圧倒的な力と、太陽神の無計画な支配が際立つ瞬間です。
太陽神のオタク言葉と狂乱
続いて、太陽神は「デフ!デフフフデフフ!!!」という奇妙な笑い声をあげながら、オタク的な言葉を多用し始めます。
「愛しい!尊い!」と呟く姿は、まるでフィギュアを愛でるような様子で、彼の狂気じみた一面が描かれています。
さらに、太陽神は「これも世界!囲い込まれた箱庭で起きる筋書きのない物語…!!侮った!あいつらわくわくするでござる!」と自らの作り上げた世界に対する愛着を表現します。
このセリフからは、彼が単なる敵ではなく、自身の創造物に誇りと楽しさを感じていることが読み取れます。
しかし、麦わらの一味にとっては、そんな太陽神の狂乱など関係ありません。
彼らはその掌の上で存分に暴れ回り、脱出への道を切り開いていきます。
麦わらの一味の脱出劇とウソップの奮闘
太陽神に捕らえられた麦わらの一味は、ゾロとサンジの連携で一時的に脱出しますが、彼らを取り巻く状況は依然として厳しいままです。
ブロックの国の構造や太陽神の計画に阻まれながらも、ナミやウソップがそれぞれの役割を果たし、脱出の糸口を見出していきます。
特に、ウソップのグリーン星を使った試みと、太陽神の揶揄に対する一味の反応が見どころです。
この章では、脱出劇のクライマックスを中心に解説していきます。
ウソップのグリーン星と太陽神の挑発
ウソップは、「緑星・ドクロ爆発草」を使って、ブロックの国の壁を破壊しようとします。
しかし、結果的に破壊できたのは鏡のみで、壁そのものはびくともしません。
この失敗に対し、太陽神は「運命に抗う非力なドール推せる!!神回だ」とオタク的な言葉で彼らを嘲笑し続けます。
彼は人間を「弱く滑稽だが、果敢だ」と見下しながらも、その姿勢には興味を持っている様子が伺えます。
一方でウソップは、自分の力では壁を破壊できなかったものの、その失敗にもめげずに挑戦を続けます。
この姿勢こそが麦わらの一味の特徴であり、彼の努力は次に繋がる大きな鍵となります。
太陽神の「たそ」呼びとナミの疑問
太陽神は、麦わらの一味に対して「ルフィたそ、ゾロたそ、ナミたそ♡、ウソたそ、サンたそ、チョたそ」と、奇妙な「たそ」呼びを連発します。
これにナミは、「なぜ自分たちを知っているのか?」と疑問を抱きますが、太陽神は答えることなく、狂気じみた様子を見せ続けます。
この「たそ」呼びに戸惑う麦わらの一味の中で、チョッパーは「たそって何だ?」と首をかしげています。
太陽神が麦わらの一味をこのように親しげに呼ぶことから、彼が彼らに対して何らかの執着や関心を持っていることが暗示されており、物語が進むにつれてその真意が明らかになるのではないかと予測されます。
ギア4とルフィの決断
物語のクライマックスに近づき、ルフィは「ちょっとギア4」と宣言し、右腕だけをギア4に変化させます。
この姿勢にナミは、「天災って誰のせいでもないわよね♡」とウソップに問いかけ、ウソップも「誰という犯人はいねェな…」と返答します。
ナミは恐怖を感じながらも、ルフィが巨人族に手を出さないよう諭していますが、ルフィの決断はすでに固まっているようです。
ナミやウソップ、そしてサンジもそれぞれが思いを抱きながら、ルフィの行動を見守ることになります。
サンジは特に、ナミが太陽神に着替えさせられたことに対して激怒し、その怒りは太陽神を「足で粉々にしたいほど」強いものでしたが、タンミラクによって冷静さを取り戻します。
ナミは「天罰がくだるわ」と予言めいた言葉を口にし、その一言がさらなる展開を予感させます。
太陽神の正体と麦わらの一味の反撃
太陽神の正体が徐々に明らかになる中、麦わらの一味はついに脱出への糸口をつかみます。
太陽神がただのロールプレイであることが判明し、彼の本当の姿が露呈する瞬間が迫っています。
さらに、ルフィのギア4による強烈な一撃がブロックの国に衝撃を与え、物語はクライマックスへと向かいます。
この章では、太陽神の回想と彼の正体、そして麦わらの一味が繰り広げる最後の戦いを詳しく解説します。
太陽神の回想と正体
太陽神の回想シーンでは、彼の正体が一部のX民が予測していた通り、「新巨兵海賊団」の航海士ロードであることが明らかになります。
ロードは、麦わらの一味がサニー号ごとムギンに運ばれてくるのを見守っていた人物で、巨兵海賊団が麦わらの一味を迎えに行ったことに対して苛立ちを感じていました。
彼は、「世界最強のエルバフの戦士が、チビ人間の子分になることを許せない」と誇りを強く抱いており、特にナミに対して執着を見せるシーンでは、彼の変態的な側面が際立っています。
ナミが目覚めかけた瞬間、ロードは睡眠ガスを噴射し再び彼女を眠らせるなど、その行動には異常性が感じられます。
ルフィとサンジの連携、太陽神への反撃
太陽神ことロードは、麦わらの一味をこのまま「行方不明」にしようと企んでいました。
「ずっとここで暴れて拙者と共に暮らそう」と提案するロード。
しかし、そんな彼に対して、サンジやルフィが黙っているわけがありません。
ルフィの上空には、ゼウスが作り出した巨大な雷雲が浮かんでおり、その雷霆がロードに直撃します。
そして、ルフィは「ゴムゴムのコングガン」で一撃を放ち、ついにブロックの国の壁を破壊します。
サンジもまた、「ざまみろエロ巨人」と痛烈な言葉を投げかけ、ウソップは「外がエルバフであれ!!」と願いを込めながら、麦わらの一味はついにブロックの国から脱出を果たします。
クライマックス:外の世界へと続く道
脱出を果たしたルフィたちは、外の世界を目にする瞬間を迎えます。
ルフィが「目にしたものは?」と言葉を発したところで、物語は次の展開を示唆して終了します。
読者を引き込む形で次回へと続くこの終わり方は、エルバフの謎や巨人族の真実、そして今後の展開への期待を一層高めるものでした。
ルフィ達が連れて来られた場所は本当にエルバフ!?
ルフィたちがサニー号ごとムギンに連れられてロードの元へ向かったことから、ウソップの言うようにその場所が本当にエルバフの国であるかは不確かです。
ウソップが「ここがエルバフであってほしい」と願うシーンは、確かにフラグのように感じられます。
物語上、この期待が裏切られる可能性も高いと言えそうです。
ブロックの国がかつて巨人の監獄施設だったという設定があれば、その場所がエルバフ近海である可能性も否定できません。
さらに、ロードが人間を奴隷のように箱庭に閉じ込めているという状況は、巨人族の価値観に反している可能性があります。
エルバフの巨人たちは誇り高く、倫理的にそのような行為を行うとは考えにくいです。
特に、ロキ王子が人間であるローラに求婚したエピソードを考えれば、人間との関係を築こうとする巨人族の姿勢が垣間見えます。
そのため、エルバフ本土で人間を奴隷扱いするような行為が行われているとは非常に考えにくく、現在の状況は何らかの特殊な事情が関与していると考えられるでしょう。
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