推しの子161話「未来」では星野アイの影に囚われたカミキヒカルと、妹ルビーを守るアクア、二人の対立はついに決着の時を迎えます。
アイを超える存在を抹殺することに執着するカミキヒカルは、ルビーの命を狙い、アクアを挑発します。
人生における様々な可能性を捨ててでもルビーを守ると決意したアクアは、驚きの行動に出るのです。
自らを犠牲にした奇策、そして海へと消える二人。
歪んだ妄執と覚悟が激突する、運命の結末とは。
カミキヒカルの歪んだ妄執とアクアの覚悟
星野アイの影に囚われた男と、妹の未来を守る兄の対峙!
星野アイを超える存在を抹殺するカミキヒカルの妄執
海辺でツクヨミはカミキヒカルの変貌について語ります。
星野アイを超える存在を殺すことで、星野アイの価値を高めようとする歪んだ妄執に囚われていると説明します。
かつての気高い姿は失われ、人の命を操り自分の欲望を満たす壊れた魂になってしまったのです。
星野ルビーの命を狙うことは、カミキヒカルにとって宿命づけられているとツクヨミは言います。
そして、アクアがカミキヒカルを殺そうとするのも、最初から運命づけられていたのかもしれません。
ルビーの未来をかけたアクアとカミキヒカルの対立
「妹の未来を枯れていくだけの未来、永遠の存在じゃない」と笑うカミキヒカルに対し、「それはお前にとっての永遠だ、ルビーの未来はお前の物じゃない」とアクアは反論します。
アクアの白星の瞳が強く輝きます。
「非力な僕を殺す事は簡単、しかしそうなればルビーは人殺しの妹となる。人殺しの妹という記号がつきアイドルとしての高みを目指すことはできるかな?」とカミキヒカルはアクアを挑発します。
「真実を求めないメディアと世間の正義感という名の嫌悪感にルビーは潰されることになるだろう」とカミキヒカルは続けました。
アクアの生きたい理由と妹を守る決意
カミキヒカルはアクアに生きたい理由がたくさんあるはずだと畳み掛けます。
「夢を叶え(ルビー)恋愛をして(有馬かな)友人(MEMちょ)と遊び大切な人(黒川あかね)に恩を返し妹がアイドルの道を突き進む姿を最後まで見届ける」
「その通りだ」とアクアは返します。
今のアクアは外科医になる夢も持っています。
有馬かなと恋人になり、姫川と海に行き、ミヤコを母と呼び、あかねに受けた恩を全て返し対等な関係を築き、ルビーがドームに立つ姿を見届けたい。
しかし、それらを全て捨てても妹の未来を守りたいとアクアは強く決意します。
アクアの奇策と二人の落下
追い詰められたアクアが選んだ驚きの行動と、海へと消える二人!
自らを犠牲にしたアクアの逆転劇
妹の未来を蝕むカミキヒカルをここで殺す、思い通りにはさせない。
ルビーが人殺しの妹として報道させない策もある。
アクアは自身の腹をナイフで突き刺します。
メディアと世間を欺くアクアのシナリオ
自伝映画によって告発されたカミキヒカルは逆上し、脚本担当とトラブルになり刃傷沙汰の末、共に崖から転落死したというのがアクアが描くシナリオです。
「メディアと世間は真実を求めない」というカミキヒカルの言葉をそっくりそのまま返すアクア。
「騙し切ってやる、この嘘は暴かせない」と言ってカミキヒカルに掴みかかります。
海へ落下する二人とカミキヒカルの絶望
そのまま海へ落下していく二人。
カミキヒカルの表情は死に直面し絶望の顔に変わります。
カミキヒカルは記憶喪失になる!?アクアが殺人犯になることはない
アクアは決死の無理心中を決行しました。
しかしこのままアクアが死亡して終わるとは考えにくいです。
またカミキヒカルが死にアクアが本当に殺人犯になることも可能性としては低いでしょう。
カミキヒカルが記憶喪失になり邪心が浄化される!?
漫画の定番として、悪役が記憶を失い、その結果として邪悪な心が浄化されるという展開があります。
カミキヒカルも、もともと生まれながらの殺人鬼ではなく、育った家庭環境や芸能界の裏側が彼をそのような存在へと変えていったのです。
仮にカミキヒカルが記憶を失ったとしたら、純粋だった頃の心を取り戻し、浄化されることも十分に考えられます。
アクアの自作自演はバレバレ
アクアが自身の傷を偽装する行動について、現実的に見分けがつくかどうかという議論が盛り上がっています。
アクアが自作自演に失敗した可能性が指摘されています。
ここでは、刺し傷が自分でつけたものか他人によるものかを医者がどのように判断するのか、その点に焦点を当てて考察していきます。
自傷と他傷の見分け方
一般的に、医者は自傷と他傷を見分けることができます。
刺し傷や切り傷の角度や力の加わり方、さらには関節の可動域によって、傷のつけ方が異なるからです。
これは医学的な知識に基づいた観察によるもので、例えばブラックジャックのエピソードでもこのようなシーンが描かれています。
アクアが医者としての知識を持っていれば、このことに気づくはずです。
しかし、ゴローが抜けた現在のアクアは、この点を見逃してしまう可能性があります。
彼が選んだ行動が結果として「愚行」となってしまったのは、医者を目指しているにもかかわらず、現状の知識不足や焦りが原因と考えられるでしょう。
指紋や刺し傷の調査
指紋や傷口の調査は、犯罪捜査においても重要な要素です。
指紋が残っている場合、それが誰のものかはすぐに特定されます。
また、傷の角度や力のかかり方から、自傷か他傷かを見分けることも可能です。
この点において、アクアが自ら刺した場合、医者や捜査官にはその違いがすぐに分かるはずです。
ナイフはアクアしか触っておらずカミキヒカルの指紋は検出されないはずです。
さらに、刃物の入手経路も捜査対象となり、アクアが偽装を試みたとしても、技術的には限界があるでしょう。
アクアの行動とその結果
もしアクアが自ら傷をつけたことが明らかになれば、それは彼の計画が失敗に終わる可能性を意味します。
指紋や傷の調査を逃れることは難しく、最終的には彼自身の行動が裏目に出ることが考えられます。
今後、アクアがこの自作自演にどのように対処し、物語がどのように進展するのかが注目されるところです。
自傷の証拠を隠す方法
指紋や傷を隠すために、アクアが選んだ手段としては、海にナイフを投げ捨てるという方法が考えられます。
これにより、指紋は消えるかもしれませんが、捜査官は他の証拠を基に状況を推理するでしょう。
例えば、携帯電話のGPSや周囲の足跡、血痕などがその手がかりになります。
特に足跡やナイフの投擲角度などは、アクアが自作自演を試みたとしても、完全に偽装することは難しい部分です。
捜査官の推論とアクアの意図
捜査が進むにつれ、アクアの自傷行為が暴かれる可能性が高まります。
アクアがどれだけ計画を練ったとしても、捜査官は状況証拠を積み重ねていくでしょう。
例えば、海に落ちたナイフの有無、カミキとの足跡や血痕の配置など、物理的な証拠をもとに事件の真相に迫ります。
また、カミキが襲撃したとされるシナリオについても、捜査の進展次第で明らかになる可能性が高いです。
コメント