「サカモトデイズ」の189話「大凶」では、殺し屋・天弓をめぐる物語が急展開を迎えます。シン、平助、そして新たに登場する謎の占い師・アタリ。それぞれの思惑が交錯する中、天弓の真意とは? そして、衝撃のラストが意味するものとは? 189話のあらすじから伏線、考察まで、徹底的に解説していきます!
危険な殺し屋、天弓の排除
189話では、シンが殺し屋としての本能を取り戻し、危険すぎる存在である天弓を排除しようと決意する場面から始まります。
配管をねじり切り即席の武器を作り出すシンの姿は、彼の並外れた戦闘能力と冷酷さを改めて読者に印象付けます。
「ごめんって…」と謝罪する天弓に対し、攻撃の手を緩めないシン。
二人の間には、もはや会話が通じないほどの深い溝ができてしまったことが伺えます。
平助の介入とシンの葛藤
シンの攻撃に銃弾を当て、武器を破壊することで間一髪天弓を救ったのは、平助でした。
冷静さを失ったシンに対し、落ち着くように諭す平助。
その隙に逃走を図る天弓。
平助は、シンが再び殺し屋の世界に戻ってしまうことを危惧し、天弓の追跡を止めようとします。
しかし、葵や花に危害が及ぶ可能性を考えると、シンは天弓を見過ごすことができませんでした。
「その前に天弓とまだ全然話してないじゃないか」という平助の言葉は、シンだけでなく読者にも、天弓との間に生じた誤解を解く必要があることを示唆しています。
天弓の心の迷い
逃走中の天弓は、自らの行動を振り返り、なぜスラーを怒らせ、シンを敵に回してしまったのかを自問自答します。
そして、「そもそもなぜ友達が欲しいんだっけ?」という根源的な疑問に突き当たります。
天弓の孤独や、人間関係に対する戸惑いが垣間見えるシーンです。
アタリ、星、大橋の登場
そこに、破壊された壁からアタリ、星、大橋が登場します。
ガス漏れしている通路で、アタリが煙草を吸ったことで爆発が起こり、一行は思わぬ形で合流することに。
「運が悪かったようです」と飄々とした様子のアタリですが、星からは「運の問題じゃない」と冷静なツッコミが入ります。
このやり取りは、緊迫した状況の中にも、どこかユーモラスな雰囲気を醸し出しています。
アタリの占い「大凶」の正体
アタリは天弓を見て、「タイムオーバーですね」と意味深な発言をします。
実は、アタリの占いで出た「大凶」とは、天弓のことを指していたのです。
事態の深刻さを悟った大橋は、アタリと星にできるだけ遠くへ逃げるように指示し、単身で天弓との戦闘態勢に入ります。
大橋の拳が天弓を捉え、強烈な一撃が炸裂します。
天弓の意外な行動
大橋は拳をナックルのように固め、天弓に向かって猛烈な攻撃を繰り出します。 ところが、天弓は防御するだけで、全く反撃しようとしないのです。
天弓のあまりの戦意のなさに、大橋は彼の近接戦闘能力の低さを疑い、一気に勝負を決めるべく攻撃の手を緩めません。 そのとき、シンと平助が到着します。
シンは自身の能力を駆使し、大橋の動きを封じ込めました。 天弓はシンが怒っていないか心配そうに彼の様子を伺います。 シンは天弓に、なぜ反撃しなかったのかと理由を尋ねます。
天弓は「シン君が、人を殺さなかったら友達と仲直りできると言ったから」と答えます。 天弓にとって「友達」という言葉の意味はまだはっきりとは理解できていないようでしたが、シンと平助の姿を見て、友情というものを強く求めているように感じられました。
希望と絶望の交錯
天弓の純粋さに触れ、平助の言う通り変われるかもしれないと希望を抱くシン。
しかし、その矢先、星がアタリが殺し屋組織「殺連」の占い師であることをうっかり口走ってしまいます。
さらに、大橋もシンと平助が坂本太郎の一味であることを暴露してしまいます。
次の瞬間、天弓の放った矢が大橋の胴体を貫き、衝撃的な展開を迎えます。
天弓の豹変
シンが嘘をついていたことを知った天弓は、「全員殺してもいいってことっすね、なら簡単っす」と冷酷な言葉を吐き、弓を構えます。
天弓の表情は一変し、もはや先ほどの純粋さは微塵も感じられません。
友情への淡い期待は裏切られ、天弓の心は再び闇に染まってしまったようです。
まとめ
189話では、天弓の心の葛藤、シンとの対峙、そして衝撃的な大橋の死など、怒涛の展開が描かれました。
天弓の真意、そして今後の物語の行方がどうなるのか、ますます目が離せません。
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