ワンピース考察:リリス仲間入り確定!?エッグヘッド脱出後の運命と麦わらの一味加入の伏線・可能性を徹底分析!

『ONE PIECE』の物語は、最終章に突入し、エッグヘッド編で世界を揺るがす大きな転換点を迎えました。天才科学者Dr.ベガパンクの衝撃的な運命、五老星の本格参戦、そして「世界の真実」の一端が明かされようとしています。

多くのキャラクターが命を落とす壮絶な展開の中、ひときわ注目を集めているのが、ベガパンクのサテライト(猫)の一人、「悪」を司るリリスです。

エッグヘッドからの脱出が目前に迫る中、多くのファンが「リリスは麦わらの一味の新たな仲間になるのでは?」と期待を寄せています。

本記事では、2025年3月現在の最新情報を踏まえ、リリスのキャラクター性、ベガパンクの謎、そして麦わらの一味加入の可能性について、あらゆる角度から徹底的に考察・解説します。

この記事でわかること

  • エッグヘッド編の最新状況とベガパンク、サテライトたちの運命
  • リリスの性格、能力、そして「悪」としての役割
  • ベガパンクの「不死性」とパンクレコーズの謎
  • リリスが麦わらの一味に加入する肯定的な根拠と伏線
  • 過去の同行者との比較から見るリリスの立ち位置
  • 仲間入りへの懸念点とそれに対する反論
  • エッグヘッド脱出後、エルバフ編でのリリスの予想される役割
  • リリス仲間入りの最終的な可能性

長文になりますが、リリスの魅力と今後のワンピースの展開を深く理解するため、ぜひ最後までお付き合いください。


1. エッグヘッド編クライマックス:ベガパンクとサテライトたちの激動

リリスの今後を考察する上で、まずエッグヘッドで何が起こったのか、最新状況を整理しておく必要があります。

1-1. ベガパンク・ステラの死と「世界へのメッセージ」

長らく謎に包まれていた天才科学者Dr.ベガパンク。その本体であるステラは、エッグヘッドにおいて、海軍大将黄猿(ボルサリーノ)のレーザー攻撃を受け、致命傷を負いました。そして、第1113話でついに心肺停止が確認され、その死亡が確定的に描かれました。

しかし、ベガパンクはただでは死にませんでした。彼は自らの死をトリガーとして、全世界に向けて用意していた映像メッセージの配信を開始したのです。その内容は、「この世界は…海に沈む!!!」という衝撃的なもの。さらに、空白の100年やジョイボーイについても言及し始めており、世界政府が最も隠蔽してきた「世界の真実」が暴露されようとしています。

このメッセージ配信は、五老星による妨害もむなしく続けられており、物語の核心に迫る重要な情報が次々と明かされることが予想されます。

1-2. 散りゆくサテライトたち:シャカ、ピタゴラスの犠牲

ベガパンクは、自身の脳を分割し、それぞれの思考を担当する6人のサテライト(猫)を生み出しました。しかし、エッグヘッドでの激戦の中で、多くのサテライトが命を落とすことになります。

  • S01 シャカ(正):冷静沈着なリーダー格。ヨークの裏切りにより、CP-0(ルッチ)の手にかかり死亡。
  • S04 ピタゴラス(知):知性を司るサテライト。S-スネーク(セラフィム)の攻撃により破壊され、死亡。

彼らの死は、ベガパンクという存在の一部が失われたことを意味し、残された者たちに大きな影響を与えました。

1-3. 裏切り者ヨーク(欲)の野望と五老星との結託

エッグヘッドの混乱を引き起こした元凶は、サテライトの一人、**S06 ヨーク(欲)**でした。彼女は「食欲」「睡眠欲」「排泄欲」といった欲求を担当する一方で、「唯一のベガパンク」「天竜人になる」という強大な野望を抱いていました。

その野望のため、ヨークはベガパンクがタブーである「空白の100年」を研究していることを世界政府に密告。さらに、五老星と内通し、エッグヘッドに海軍と五老星を呼び込み、他のサテライトやステラを排除しようと画策しました。

現在、ヨークは五老星側についており、ベガパンクの科学力やパンクレコーズを世界政府が独占するための鍵を握る存在となっています。彼女の今後の動向は、世界のパワーバランスを大きく左右する可能性があります。

1-4. 生き残ったサテライト:リリス、アトラス、エジソンの現在地

ステラを含め多くのベガパンクが死亡または裏切る中、麦わらの一味と共にエッグヘッド脱出を目指しているのが、リリス、アトラス、エジソンです。

  • S02 リリス(悪):本記事の主役。「悪」の思考を担当。当初は粗暴な面も見せましたが、仲間思いな一面も。麦わらの一味と共にサニー号付近で脱出準備中。
  • S05 アトラス(暴):「暴力」「怒り」を担当。CP-0のルッチに一度破壊されましたが、ベガパンクによって修復され、少女のような姿で復活。サターン聖の攻撃を受けるなど危険な状況にありましたが、最新話時点では生存しており、ルフィたちと共に戦っています。
  • S03 エジソン(想):「思考」「発想」を担当。発明家としての側面が強い。サニー号を無事にフロンティアドームから脱出させるため、身を挺してバリア解除などの作業を行っています。彼もまた危険な状況ですが、生存しています。

この3人のサテライトが、ベガパンクの遺志と思想、そして科学技術を受け継ぐ存在として、今後の物語で重要な役割を担っていくと考えられます。

ベガパンク・サテライト一覧(エッグヘッド編クライマックス時点)

コード名前担当状況
本体ステラ全て死亡(心肺停止) ※意識はパンクレコーズに?
S01シャカ死亡
S02リリス生存 → 麦わらの一味と行動中
S03エジソン生存 → 麦わらの一味と行動中
S04ピタゴラス死亡
S05アトラス生存 → 麦わらの一味と行動中
S06ヨーク生存・裏切り → 世界政府・五老星側

2. ベガパンク・リリスとは何者か?:「悪」にして仲間思いの科学者

麦わらの一味への加入が期待されるリリス。彼女は一体どのようなキャラクターなのでしょうか?

2-1. サテライト「悪」としての役割と性格

リリスは、ベガパンクの思考のうち「」の部分を担当するサテライトです。初登場時は、研究費欲しさに海賊を襲って身代金を要求するなど、その役割に違わず粗暴で悪辣な一面を見せました。口調も「わし」「~じゃ」といった、やや古風で尊大なものです。

しかし、物語が進むにつれて、単なる「悪」では片付けられない、複雑な内面を持つことが明らかになっていきます。

2-2. 初登場時の言動:「しがない天才科学者」の真意

リリスが初めて麦わらの一味の前に姿を現した際、彼女は「わしァ政府に雇われた しがない 天才科学者、Dr.ベガパンクじゃ!!!」と名乗りました。

この「しがない」という言葉は、単なる謙遜でしょうか?一部のファンは、これを「死がない」と読み解き、ベガパンク(あるいはそのサテライト)の不死性を示唆する伏線ではないかと考察しています。この点については後ほど詳しく触れます。

また、最初に「Dr.ベガパンク」と名乗ったのが「悪」のリリスであったことも、単なる偶然ではないかもしれません。ベガパンクという存在の持つ、世界に対するある種の「悪意」や「反逆精神」を象徴しているとも解釈できます。

2-3. 人間らしい一面:仲間への思いやりと感情表現

「悪」を担当するリリスですが、彼女は非常に人間らしい感情、特に仲間への強い思いやりを見せています。

  • エジソンの安否を気遣い、涙を流す。
  • シャカやピタゴラスの死を深く悲しむ。
  • ルフィたちがヨークの罠にはまった際、必死に警告しようとする。

これらの描写は、リリスが単なるプログラムされた存在ではなく、豊かな感情と仲間との絆を大切にする心を持っていることを示しています。特に、他のサテライトが比較的冷静、あるいは特定の感情に特化しているのに対し、リリス(そしてヨークやアトラスも)は汗をかいたり、涙を流したり、コミカルな表情を見せたりと、感情表現が豊かに描かれている点が特徴的です。

この人間味あふれる性格は、仲間を何よりも大切にする麦わらの一味の精神と強く共鳴する部分であり、彼女が受け入れられる大きな要因となり得ます。

2-4. 科学者としての能力:フランキー将軍操縦許可の意味

リリスはベガパンクのサテライトであるため、当然ながら高度な科学知識と技術力を持っています。具体的な発明シーンは少ないものの、フランキーが開発した巨大ロボ「フランキー将軍(ジェネラル・フランキー)」を見て興奮し、フランキーから「おめェにならコイツを託せる!!!」と操縦の許可を得る場面がありました。

これは、フランキーがリリスの科学者としての腕やセンス、そしてロボットへの情熱を認めた証拠と言えます。麦わらの一味の船大工であり、自身もサイボーグであるフランキーと、リリスの科学力が融合すれば、サニー号のさらなる強化や、新たな兵器開発など、一味の戦力アップに大きく貢献する可能性を秘めています。


3. 「死がない天才科学者」説:パンクレコーズとベガパンクの不死性

リリスの初登場時のセリフ「しがない天才科学者」が「死がない」を意味するのではないか、という考察は、エッグヘッド編が進むにつれて現実味を帯びてきました。ベガパンク本体は死亡しましたが、それは本当に彼の「終わり」なのでしょうか?

3-1. パンクレコーズとは何か?脳の共有と知識の保存

エッグヘッドの象徴ともいえる巨大な卵型の建造物、それが「パンクレコーズ(PUNK RECORDS)」です。これは、ベガパンクが食べた「ノミノミの実」の能力によって際限なく肥大化し続ける自身のを保管し、データベース化したものです。

パンクレコーズには、ベガパンクがこれまでに得たすべての知識、経験、記憶が蓄積されており、ステラと6人のサテライトは、このパンクレコーズを通じて毎日情報を同期しています。これにより、7人のベгаパンクは常に同じ知識レベルを保ち、効率的に研究を進めることができたのです。

【パンクレコーズの概念図(テキスト表現)】

+---------------------------+
| ベガパンクの巨大な物理脳  |
+-----------+---------------+
            |
            v (保管・データベース化)
+---------------------------+
| パンクレコーズ            |
| (知識・経験・意識の集合体)|
+-----------+---------------+
            ^ |
(毎日同期)  | | (毎日同期)
            | v
  +-----------------+   +------------------------+
  | ステラ(本体)  |<->| サテライト             |
  +-----------------+   | (シャカ, リリス, etc.) |
                        +------------------------+

(矢印 <-> は情報の同期を示します)

3-2. サテライトと本体の関係性:ベガパンクの概念における「生と死」

パンクレコーズの存在により、ベガパンクにとって「死」の概念は、一般的なものとは異なっている可能性があります。ステラ(本体)の肉体が滅んでも、その脳(パンクレコーズ)と、同期しているサテライトが存在する限り、ベガパンクの知識や意識は存続し続けると言えるかもしれません。

事実、シャカやピタゴラスが死亡した際、リリスは涙を流しながらも、「わしらの概念では全員生きている」「”いるか”か”いない”かはおめェらが決めろ。その言葉すらおれには旧時代の言葉だ」と語っていました。これは、物理的な個体の消滅を「死」と捉えていない、ベガパンク独自の死生観を示唆しています。

ステラの心肺停止が確認された今、彼の意識や人格がパンクレコーズに完全にアップロードされている、あるいは生き残ったリリス、アトラス、エジソンの中に分散して存在している可能性も考えられます。

3-3. Dr.ヒルルクの言葉との関連性:「人に忘れられた時」

ワンピース初期のドラム王国編で、Dr.ヒルルクはチョッパーに「人はいつ死ぬと思う…?」「…人に忘れられた時さ…!!!」という言葉を残しました。

ベガパンクの場合、パンクレコーズやサテライトが存在し、その偉大な発明や思想が世界に影響を与え続ける限り、彼は決して「忘れられる」ことはありません。物理的な死を超えて、その存在は語り継がれ、生き続けるとも言えるでしょう。ヒルルクの言葉は、ベガパンクの「不死性」を補強する、作品全体に通底するテーマなのかもしれません。

3-4. サテライト復活の可能性は?パンクレコーズの重要性

パンクレコーズが存在する限り、死亡したサテライト(シャカ、ピタゴラス)が、何らかの形で「復活」する可能性もゼロではありません。彼らの人格データがパンクレコーズに残っていれば、新たなボディにそれをダウンロードすることも、理論上は可能かもしれません。

しかし、現状ではヨークがパンクレコーズへのアクセス権を握ろうとしており、世界政府もその頭脳を狙っています。パンクレコーズが敵の手に渡れば、ベガパンクの知識が悪用される危険性が高まります。

だからこそ、生き残ったリリス、アトラス、エジソンがパンクレコーズを守り、その意志を継いでいくことが極めて重要になるのです。特に、ヨーク(欲)に対抗する形で、リリス(悪=善悪を知る良心?)がその役割の中心を担う可能性が高いと考えられます。


4. リリスの麦わらの一味加入の可能性:肯定的な要素

では、具体的にリリスが麦わらの一味に加入する可能性はどのくらいあるのでしょうか?肯定的な要素を複数挙げて考察します。

4-1. 科学者という希少なポジション:フランキーとの連携

現在の麦わらの一味には、様々な役割のメンバーが揃っていますが、「科学者」という専門職はいません。船大工のフランキーはサイボーグ技術や兵器開発に長けていますが、ベガパンクのような純粋な科学者とは異なります。

リリスが加入すれば、以下のような貢献が期待できます。

  • サウザンドサニー号の強化: フランキーとの協力による、未知の技術を用いた改造や新機能の追加。
  • 新兵器・アイテム開発: 各メンバーの能力を補助・強化するような発明。
  • 古代兵器や世界の謎の解明: ベガパンクの知識を活かした、ポーネグリフや古代技術の解析補助。
  • 医療・化学分野での貢献: チョッパーの医療技術との連携。

フランキーもリリスの能力を認めており、二人の科学者(技術者)が協力することで、一味の冒険は新たな次元に進む可能性があります。

4-2. 仲間思いの性格と麦わらの一味の精神との合致

前述の通り、リリスは「悪」を担当しながらも、仲間を深く想う優しい心を持っています。これは、仲間を家族のように大切にし、互いを命がけで守り合う麦わらの一味の精神性と完全に一致します。

ルフィは、肩書きや種族、過去に関係なく、気に入った相手、助けたい相手を仲間に誘ってきました。リリスの人間味あふれる部分や、仲間を失った悲しみを目の当たりにすれば、ルフィが彼女を放っておくとは考えにくいでしょう。

4-3. エッグヘッド脱出への強い願望:「島から出たい」発言

リリスは、サテライトとしてエッグヘッドから出たことがなく、外の世界への強い憧れを持っています。ルフィたちがベガパンク(ステラ)を連れて島から脱出すると聞いた際には、「え”!!!?」「出るのか!!? この島から!!!」と大興奮していました。

この描写は、外の世界を知らず、冒険に憧れるキャラクターが麦わらの一味と出会い、共に旅立つという、過去の仲間入りパターン(例:チョッパー、ロビンなど)を彷彿とさせます。帰るべき場所(エッグヘッド)が戦場となり、創造主であるステラも失った今、リリスにとって麦わらの一味の船は、新たな居場所と冒険の舞台になり得るのです。

4-4. ヨークとの対立構造:味方サイドとしての役割

裏切り者のヨークが世界政府側についたことで、ベガパンクの科学力を巡る対立構造が明確になりました。ヨークが「欲」の象徴であるならば、リリスはベガパンクの良心や、あるいは「必要悪」として、ヨークや世界政府の野望に対抗する役割を担う可能性があります。

麦わらの一味という強力な後ろ盾を得て、リリスがベガパンクの知識を正しく使い、ヨークの悪用を阻止するという展開は、十分に考えられます。

4-5. アトラスやエジソンの意志を継ぐ可能性

アトラスは、自己犠牲的な行動で仲間を守ろうとする場面がありました(ルッチ戦での行動など)。エジソンも、一味の脱出のために危険を顧みず奮闘しています。もし今後、彼らがさらなる危機に瀕したり、あるいはリリスに何かを託すような展開があれば、リリスが彼らの意志をも背負って、麦わらの一味と共に進む決意を固める可能性はさらに高まります。


5. 過去の同行者との比較:ビビ、キャロット、錦えもんの例

麦わらの一味には、正式なメンバー以外にも、長期間行動を共にした仲間たちがいます。彼らの例と比較することで、リリスの立ち位置が見えてくるかもしれません。

5-1. 一時的な同行と仲間としての絆

  • ネフェルタリ・ビビ: アラバスタ王国の王女。国を救うため、アラバスタ編で一味と冒険を共にしました。別れの際には、仲間としての強い絆を確認し合いました。現在も一味の仲間として認識されていますが、王女としての立場から同行はしていません。
  • キャロット: ミンク族の少女。ゾウ編からワノ国編終了まで、ペドロの遺志を継ぐ形で一味と行動を共にしました。ワノ国編後、ゾウの新たな王となる道を選び、一味とは別れました。
  • 錦えもん: ワノ国の侍。パンクハザード編からワノ国編まで、非常に長い期間、打倒カイドウという目的のために一味と共闘しました。目的達成後、ワノ国の復興のために残ることを選びました。

これらのキャラクターは、それぞれの目的や立場のために、最終的には一味の船を降りましたが、彼らとの間に生まれた絆は本物です。

5-2. リリスが「キャロット枠」となる可能性

リリスも、ビビやキャロット、錦えもんのように、特定の目的(例:ヨークの打倒、パンクレコーズの保護、ベガパンクのメッセージの完遂)のために一時的に麦わらの一味と同行し、目的達成後に自身の道を選ぶ、という可能性は考えられます。

特に、物語の後半に登場し、仲間入りの有力候補とされながらも最終的に別れたキャロットになぞらえ、「キャロット枠」ではないかという声もあります。

しかし、リリスには以下の点で、彼らとは異なる状況があります。

  • 帰る場所の喪失: エッグヘッドは壊滅状態に近く、ステラも死亡。ヨークは敵対。
  • 明確な役割: 科学者として、一味に恒常的に貢献できる。
  • 世界政府からの追われる身: ベガパンクの残党として、今後も狙われる可能性が高い。

これらの点を考慮すると、一時的な同行ではなく、正式な仲間として迎え入れられる可能性も十分に残されていると言えるでしょう。


6. リリス仲間入りへの懸念点と反論

もちろん、リリスの仲間入りにはいくつかの懸念点も指摘されています。それらに対する反論も合わせて見ていきましょう。

6-1. 懸念点:サテライトとしての特殊性

リリスは人間ではなく、ベガパンクが生み出したサテライトです。純粋な人間ではない存在が、麦わらの一味のクルーとして馴染めるのか、という懸念です。

  • 反論:人間らしい描写と多様性
    • 前述の通り、リリス(やアトラス、ヨーク)には食事や排泄、汗、涙、たんこぶといった非常に人間らしい描写が多く見られます。これは作者が彼女たちを単なるロボットではなく、生きたキャラクターとして描いている証拠です。
    • 麦わらの一味自体、人間、魚人(ジンベエ)、トナカイ(チョッパー)、サイボーグ(フランキー)、ガイコツ(ブルック)と、非常に多様性に富んだメンバー構成です。サテライトであることは、大きな障壁にはならないと考えられます。

6-2. 懸念点:「悪」の側面の影響

リリスは「悪」を担当しており、初期には非道な行動も見られました。この「悪」の側面が、今後一味の中で問題を起こさないか、という懸念です。

  • 反論:成長と変化、そして「悪」の解釈
    • リリスは仲間との交流を通じて、思いやりや優しさといった側面を強く見せるようになっています。キャラクターは成長・変化するものであり、初期の「悪」がそのまま固定されるとは限りません。
    • また、ベガパンクの言う「悪」が、必ずしも道徳的な悪とは限りません。常識にとらわれない発想、反骨精神、あるいは目的のためには手段を選ばない合理性といった側面を表している可能性もあります。これは、時に世界政府と敵対する麦わらの一味にとって、むしろ有益な力となるかもしれません。

6-3. (反論材料)キャラクターデザインやメディア展開に見る重要性

リリスのキャラクターデザインは、他のサテライトと比較しても個性的で魅力的です。また、アニメでの活躍やグッズ展開も活発です。

  • アニメでのプッシュ: アニメ版『ONE PIECE』では、本編後の解説コーナー「ヒミツの部屋」をリリスとエジソンが担当(乗っ取り)するなど、フィーチャーされています。
  • グッズ展開: 「一番くじ」などで、リリス単体のフィギュアが登場するなど、人気キャラクターとして扱われています。

これらのメディアミックス展開は、制作陣がリリスを単なるゲストキャラクターではなく、今後も活躍が期待される重要な存在として位置づけていることの表れと考えられます。すぐに退場(死亡)する可能性は低いと言えるでしょう。

6-4. (反論材料)声優・平野綾さんの起用が示す期待

リリス役を担当している声優が、平野綾さんであることも注目点です。『涼宮ハルヒの憂鬱』の涼宮ハルヒ役など、数多くの人気キャラクターを演じてきた実力と人気を兼ね備えた声優です。

重要キャラクターにビッグネームの声優を起用することは、『ONE PIECE』ではよく見られます。平野さんの起用も、リリスというキャラクターへの期待値の高さを示唆していると言えるでしょう。彼女の魅力的な演技が、リリスの人気をさらに高めています。


7. エッグヘッド脱出後の展開予想:エルバフへの道とリリスの役割

エッグヘッドからの脱出は目前に迫っています。巨人族のドリーとブロギーの助けもあり、麦わらの一味は次の目的地、巨人族の国「エルバフ」へ向かう可能性が極めて高い状況です。

7-1. 麦わらの一味と共にエルバフへ

リリス、アトラス、エジソンは、他に頼る当てもなく、世界政府から追われる身であるため、麦わらの一味と共にサニー号でエッグヘッドを脱出し、エルバフへ向かう展開が最も自然です。

7-2. エルバフでリリスが果たす役割

エルバフは、ウソップが憧れる「勇敢なる海の戦士」の国であり、古代からの謎が多く眠る場所とも言われています。特に、「太陽の神ニカ」に関する伝承が残っていることが示唆されており、ニカの能力を持つルフィにとって重要な場所となるでしょう。

エルバフでリリスが果たす役割としては、以下のようなものが考えられます。

  • 巨人族の技術との交流: エルバフの持つ独自の技術(巨大な武器など)とベガパンクの科学知識の融合。
  • ニカ伝承の解明: ベガパンクの知識を活かし、エルバフに残る古代の伝承や遺跡の解析。
  • パンクレコーズの保護・活用: 持ち出した可能性のあるパンクレコーズのデータを守り、解析を進める。あるいは、リリス自身がパンクレコーズの「生き残り」として機能する。
  • シャンスクとの関係: もしシャンクスがエルバフに滞在している場合、ベガパンクとシャンクスの間に何らかの関係があった可能性も?

科学者として、またベガパンクの意志を継ぐ者として、リリスはエルバフ編でも重要な役割を担うことが予想されます。

7-3. パンクレコーズとヨーク、五老星との対決継続

エッグヘッドを脱出したとしても、ベガパンクの頭脳=パンクレコーズを巡る争いは終わらないでしょう。ヨークと五老星は、その知識を手に入れるため、あるいは完全に消し去るために、麦わらの一味(とリリスたち)を追い続けると考えられます。

リリスは、ヨークに対抗できる唯一の存在として、この科学力を巡る戦いの最前線に立つことになるかもしれません。


8. まとめ:リリスは麦わらの一味の新たな力となるか?

これまでの考察を総合すると、ベガパンク・リリスが麦わらの一味に加入する可能性は依然として非常に高いと言えます。

8-1. 仲間入りの蓋然性

  • 状況的必然性: 帰る場所を失い、世界政府に追われる身となったリリスにとって、麦わらの一味との同行は自然な流れ。
  • 役割の補完: 一味に不在の「科学者」枠を埋め、フランキーとの連携も期待できる。
  • キャラクターの魅力: 「悪」でありながら仲間思いというギャップ、人間らしい感情表現、外の世界への憧れなどが、読者の共感を呼ぶ。
  • 物語上の必要性: ベガパンクの意志と知識を継承し、ヨークや世界政府に対抗する上で重要な役割を担う。

8-2. 科学者としての貢献とキャラクターとしての魅力

リリスが仲間になれば、その科学力は一味の冒険を加速させ、これまで不可能だったことを可能にするかもしれません。フランキーとの技術的な化学反応も楽しみです。

また、彼女の個性的なキャラクターは、一味に新たな風を吹き込み、メンバー間の掛け合いをより面白くしてくれるでしょう。特に、同じく科学に強い関心を持つフランキーや、発明好きなウソップとの絡みは注目です。

8-3. 今後の展開への期待

もちろん、最終的にリリスが正式な仲間になるのか、あるいはキャロットのように一時的な同行に留まるのかは、今後の尾田先生の描く展開次第です。エルバフ編での活躍や、彼女自身の決断によって、その運命は決まるでしょう。

しかし、現時点での情報や伏線を考慮する限り、リリスが麦わらの一味に深く関わり、重要な役割を果たしていくことは間違いなさそうです。エッグヘッドを生き延びた「悪」の天才科学者が、ルフィたちと共にどのような未来を切り開いていくのか、期待して見守りましょう!

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